2014年3月22日土曜日

SHERLOCK Season 3

SHERLOCK season3

現代版シャーロック・ホームズの第3シーズン。 1時間半が3本で1シーズンという作りはなかなか面白い。

第1話:(The Empty Hearse)
第2話:(The Sign of Three)
第3話:(His Last Vow)
第1話は、シャーロックの復帰、ワトソンの火炙りからの救出、列車爆弾による国会議事堂爆破の阻止。 第2話は、ワトソンの結婚とロンドン衛兵刺傷事件。 第3話は、政府要人に脅迫を繰り返す Magnussen との対決と、Moriartyの復帰。

しかし、Magnussenは、脅迫材料が自分の頭のなかにしか無い、と知られたらすぐに 殺されることに気づいていなかったんだろうか?シャーロックにしても 自ら手を下すことはなかったんじゃないだろうか。そのような事実が確認されれば すぐにマイクロフトの手のものがなんとかしてくれるはず。

第4シーズンも楽しみ。

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タブーの漢字学

タブーの漢字学 阿辻 哲次 ISBN4062921839 講談社学術文庫

一般にはあまリ触れられることのない漢字の雑学?に関してまとめた本。 大変に面白い。 「恭」(うやうやしい)という漢字が大便を意味するのは、科挙の試験時の 習慣に源があった、など。

特に面白かったのは、歴代皇帝や先祖の諱(いみな)を使わない「避諱」という習慣。 先祖の諱と音が同じだという理由で特定の官職につけない、とか傍目からすると 馬鹿らしいとしか言い様がない。 使ってはいけない諱のリストを漢字辞典に載せたために、一族郎党死刑、 というのもびっくり。 中国が長期停滞していた理由の一端が分かったような気がする。

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2014年3月21日金曜日

緋色の研究

緋色の研究 コナン・ドイル ISBN4102134050 新潮文庫

シャーロック・ホームズ シリーズの第1作長編。 最近SHERLOCK を見ているので再読。 3部構成なのだけど、第2部が急にアメリカ開拓時代のモルモンの話になったので驚いた。 モルモン散々な書かれ方してるけど、大丈夫なんだろうか。

SHERLOCKの1話「ピンク色の研究」の元ネタ。 プロットは全然関係ないのでタイトルだけなのかと思ったら、 殺害方法(毒と無毒を選ばせる)とか、職業(御者とタクシー運転手)とか、RACHEとかは 踏襲されていておどろいた。

原題は「A Study in Scarlet」。 「研究」と訳されているが、「習作」が正しいのだとか。 つまり赤色を中心に使って描かれた習作、ということかな。

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2014年3月9日日曜日

SHERLOCK season 2

SHERLOCK season 2

現代版シャーロック・ホームズのシーズン2。3話からなる。 シーズン1での絶体絶命の危機はモリアーティの気まぐれでなんとか脱した。

第1話:「ベルグレービアの醜聞」(A Scandal in Belgravia)
第2話:「バスカヴィルの犬」(The Hounds of Baskerville)
第3話:「ライヘンバッハ・ヒーロー」(The Reichenbach Fall)
3話の対モリアーティが圧巻。シャーロックは身投げに追い込まれるのだが、 ちゃんとシーズン3もあるようなので安心。 モリアーティの着信音、Bee GeesのStaying Aliveが強烈。

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増補 転落の歴史に何を見るか

増補 転落の歴史に何を見るか 齋藤 健 ISBN4480428267 ちくま文庫

10年まえ、当時の現役経済産業官僚が書いた本。 日露戦争からノモンハン事件までの30年に日本の政治が急速に劣化していった原因を考察した本。 元勲の退場によってジェネラリストがいなくなり、さらに組織が硬直化したことがその本質とのこと。 しかし、ジェネラリストってどうやって教育したらいいんだ? 優秀な若手官僚を省庁間でぐるぐる回したり、一般企業に2,3年送り込んだりすればいいのかしら?

著者は現在比例区の自民党衆院議員。ご活躍願いたいものだ。

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白熱光

白熱光 グレッグ・イーガン ISBN4153350125 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ

グレッグ・イーガンの超ハードSF。 偶数章と奇数章で分かれている。 奇数章は、複数の由来をもつ電子化された生命が銀河で繁栄している遠未来、 主人公は銀河系中心部の孤高世界からの依頼をうけて、孤高世界で見つかったDNA生物痕の調査に赴く話。 偶数章は、閉鎖された洞窟内部に住む異星種族が、外部を観測しないまま、さまざまな物理現象を解釈して 相対性理論にまで辿り着くはなし。

偶数章の生命は銀河系中心のブラックホールの降着円盤からのエネルギー放射で生きているという強烈な 設定。中性子星上の生物を描いたフォワードの「竜の卵」を思い出させる。

もちろんすごく面白いのだけど、なんというか、イーガンっぽくはないかな。。

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グレッグ・イーガン
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