まったくよくわからないイランの民衆の実体に関する イラン在住の日本人による評論。
どこまで信じていいのかわからないが、かなり解像度高く理解できた気がする。 これを信じるなら、現在のイスラム体制は全く指示されていないようなので、 日本と同じような立憲君主制が落とし所になりそうで、 そこに持っていければ良かったんだろうけど、もうぐちゃぐちゃだからなあ。 なんとかいい方向にいくとよいのだが。
とか見た映画とか
いつもの楽しい科学エッセイではなく、 科学の範疇と宗教の範疇は、Non Overlapping Magisterium という原理で分割され、 お互いを尊重し、お互いの領域に不可侵であるべき と主張する。Magisteriumという単語は「教導権」と翻訳されているが手元の英和には載っていない。
分厚い解説を新妻昭夫が書いていて、これがとてもわかり易い。 日本人には問題の存在そのものが理解できないのだが。。
宗教団体によるマインドコントロールに関する啓蒙書。一般向けに読みやすく書かれている。 書かれた時期が時期だったらしく、オセロ中島がたくさん登場。 結局あれどうなったんだっけ?
エル・カンターレ様のご著書。 立証する気もなく書き散らしてればいいんだから、 楽な商売だよな、という感想。
苫米地さんの本はどこまで信じてて、どこから人を騙そうとしているのか 分からなくて困る。ユダヤ十二支族がどうこうとか、 チャイティンの証明によって神の不在が証明されたとか、 本気で言ってるとは信じがたいんだよなあ。 もう売れればいいのか。
しかし検索してみるとチャイティンの著作のほとんどを黒川先生が 翻訳している。何者なんだ。
統一教会のような由緒正しい新興宗教による金集めから、 いわゆるスピリチャルビジネスまで幅広く紹介。 スピリチャルビジネスの需要に関する考察が興味ぶかい。 しかしもう少しマシな時間と金の使い方があるはずなのだけどね。
「シンギュラリティ」という言葉を流行させた本。 正確には「ポストヒューマン誕生」という2005年に原著が書かれたものがあり、 そこから再編集した日本オリジナルの「エッセンス」版ということらしい。
「シンギュラリティ」の定義は人によって違うのでよくわからなかったのだが、本書ではあまり明確な定義をしていないように思える。 テクノロジーが急速に発展することで、社会、人間のありようが変わってしまう、そのような点とのことだが、 具体的にはなんなんだ。テクノロジーが新たなテクノロジーを生み出すことで指数関数的に 発達が促されるとかいう感じらしいが。。
なかみは、SF読みにとってはお馴染みの未来図の一つなので、特に違和感はない。 が、あまりにも楽観的すぎるように思える。ナノマシンに期待しすぎなのではないかという気がする。 そもそも、原著から10年たって既にかなりの予想がはずれているし。 この本の予想があたるなら、シンギュラリティを拝める時期まで運が良ければ生きていられるだろう。 ぜひ見てみたいものだが、さて。
生成文法で知られるチョムスキーの9.11を受けてのインタビュー集。 テロに対してアフガン侵攻で応じるのは間違いだと説き、 それ以前の米国が行ったさまざまなテロ行為を告発している。
驚くべきことに、翻訳本が2011年の11月30日に出ている。恐ろしいスピードだ。
イスラム国に関するまとまった本。イスラム国と、従来のいわゆる武装組織の相違を議論している。 解説を池上彰が書いている。
彼らの目的は、イスラム版イスラエルの建国だ、と言うのは得心が行く。 しかし、カリフをいただき国土を持ついわゆる国家になってくれるのであれば、 他の国としては戦いやすいのではないか、という気もする。
著者は北大でスピリチュアルビジネスの研究者。 行動経済学的解説なども。
1章は一時色々と話題になった 「神世界」の話。ここのカミサマは信者と「取引」するのだそうだ。なんとも世知辛い。
4章のスピリチュアル版コミケみたいなスピリチュアル・コンベンション「すぴこん」の話も面白い。 ぐぐってみると「すぴこん」でヒットするページは古いのばかりで、その代わりにスピリチュアル・マーケット なるものが引っかかる。2009年ぐらいに改名したという記事もあるようだ。 スピリチュアル系の展示を一堂に集めるもののようだが、東京ではツキイチに近いペースで開かれている らしい。恐るべし。。
「銃・鉄・病原菌」「文明崩壊」のジャレド・ダイアモンドによる文明論。 われわれは、大規模な国家が存在し、分業が成立する社会に生きているが、 このような社会が成立したのはせいぜい1万年前ぐらいで、それ以前の社会は ごく小規模な部族で構成されていた。 ニューギニアやアフリカにはいまもこのような社会が存在する。 このように、つい昨日まですべての人類が営んできた生活がどのようなものであったか、 そこから何を学べるのか、を議論した本。
例によって実際に著者が体験した逸話が満載で面白かった。ただ、やや冗長か。 文体が固く、大半の文が「である」で終わるのが気になってしょうがなかった。
「利己的遺伝子」のドーキンスは、 生物は何らかの知的存在(ようするに神様なのだけど明言しない ことで教育現場への浸透を図る)によって設計されているとする Intelligent Design派との戦いでも知られるが、 この本はさらに一歩進んで、全宗教に喧嘩を売っている。
宗教、というか人格神を信じてしまうのは、人間が長上の言葉を信じるように進化した 単なる副産物であり、枯れ木が幽霊に見えるようなたぐいの 錯覚、妄想にすぎないとする。 さらに聖書の内容が現代の視点からみていかに異様なものか、 宗教の名のもとに行われる所業がいかに世界に悪をなしているかを 微に入り細を穿ち議論している。
われわれ無神論者にとってはなんら意外な内容ではないが、 これは相当議論をよんだんではないだろうか。 キリスト教原理主義者に暗殺されないか心配になるくらいだ。
しかし、いくら言葉を尽くしても信者がこの本で意見を変えてくれるとは思えない のがまた苦しい所。。。
回転運動を持つ生物が出てくるファンタジーとして「ライラの冒険」が 上げられているが、日本では石原藤夫の「ハイウェイ惑星」で提案されている。 滅亡した先駆文明が築いた自己修復機能を持つ高速道路網が展開された惑星 で新たに進化した生物が回転構造を獲得する。と言っても車輪は共生する 別の生物で、本体の手足が車軸となって、そこに環形生物が車輪として 共生し、共進化している。ライラのほうは2000年発刊だがこちらは1965年だぞ、 ということを だれかドーキンスに教えてあげてください。
北朝鮮と韓国の文化を日本のそれと比較している。 北朝鮮も韓国も李氏朝鮮の儒教独裁専制政治の現代版であり、 とくに北朝鮮の政治体制は頭をすげ替えただけでそのままだ、という指摘。 これはかなり納得。社会主義国だと思うから異常に見えるけど、そう考えれば それほど不思議ではない。
李氏朝鮮時代の小中華思想(中国本土は本来夷狄である満州族の清王朝になっていた ので中華思想の体現者は李氏朝鮮であると言う考え方)と同様に、 現在の北朝鮮で、ロシアや中国が社会主義から資本主義に舵をとった今、 真の社会主義国は北朝鮮だけだ、と考えているというのも面白い。
北朝鮮、韓国ともに、 漢字をすててハングルだけにしてしまった弊害で、漢語で表現されていた複雑な 抽象概念を操作することができなくなってしまっている、という指摘にはびっくり。 しかし今更漢字教育を復活させることは不可能だろうなあ、と娘の漢字ドリルを見ながら思う。 こんなのおとなになってからじゃ覚えられないよ。
著者は韓国出身の女性で、1983年に日本に留学して定住している。 ありがたい事に、かなり日本びいきなようなので、割り引いて読まないといけないかも。
原理主義はイスラムに限らず、西洋近代化に対する反応として不可避的にさまざまな社会で生じていることを実例を引いて論証している。 日本の天理教などは一種の「神教原理主義」であるという指摘は納得。
陰謀論とは一線を画した冷静な、アメリカにおけるユダヤ系ロビーの研究。 比較的リベラルなユダヤ系が共和党ともうまくやっているのが不思議だったのだけど、 キリスト教右派がイスラエルを支持しているからなのだそうだ。この理由が 結構すごくて、キリストが再臨する前提として、ユダヤの民がエルサレムに 戻らなければならない、というのがあるのだそうだ。キリスト教右派と ユダヤ教が信じていることは全然違うのに、イスラエルがあそこにある、 という一点に関しては利害が一致していると。 まったく、そんな理由で。。。