正直不動産

正直不動産 (1) (ビッグコミックス) 大谷 アキラ(著), 夏原 武(企画・原案), 水野 光博(Writer) ISBN 4091897002 小学館

呪いで嘘がつけなくなってしまった不動産屋が正直に営業を頑張る。 さまざまな落とし穴が、いろいろ勉強になる。

しかしすごいタイトルだよなあ。デフォルトで正直ではない、ということが暗黙裡に 世間に共有されているということだからな。他の業種では成立しない。

デリバリールーム

デリバリールーム 西尾 維新(著) 4065202418 講談社

この「デリバリー」はUber Eatsのそれではなく、出産の方。 よんどころない事情で身ごもった15歳の女子中学生が、最高の出産を目指して 怪しい会社の主催する「デリバリールーム」のゲームに挑む。

なんか色々と壮絶だが、最後ハッピーエンドになっていてよかった。

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 河野 啓(著) ISBN 4087816958 集英社

クラウドファンディングで資金をあつめ、登山の過程をインターネット中継する劇場型登山を 繰り返し、ついにはエベレストで滑落死しした栗城史多の評伝。著者は栗城を世に出した 札幌放送の記者。

わたしはリアルタイムでは全くウォッチしておらず、「かれはアルピニストではない」みたいな発言を Webで見たりしていたぐらいだったのだけど、はてしなく自殺に近い登山にファンディングしてしまい、 あまつさえ、SNSでこき下ろしていた人たちは、滑落死したという話を聞いてどう思ったんだろうか。 なんともやりきれない話だ。

扇物語

扇物語 (講談社BOX) 西尾 維新(著), VOFAN(イラスト) ISBN 4065211581 講談社

「物語シリーズ」モンスターシーズンの4冊め。暦の大学生時代。「おうぎライト」「おうぎフライト」を収録。

おうぎライト：暦の大学の友人命日子が、恋人から見に覚えのない謝罪をされる。 それに引き続いて、暦までひたぎと老倉に謝罪されてしまう。 割にシンプルな怪異譚、かな？原点に戻った感じ。

おうぎフライト：臥煙さんからの依頼で、撫子は自分をいじめていた二人を病院に訪れ、スケッチすることで救う。

モンスターシーズンもあと「死物語」上下で完結。そのあとはどうなるんだろう。

余物語

余物語 (講談社BOX) 西尾 維新(著), VOFAN(イラスト) ISBN 4065152259 講談社

物語シリーズ」モンスターシーズンの3冊め。暦の大学生時代。

よつぎバディ：大学でドイツ語を担当する女性准教授から我が子への虐待を打ち明けられ、様子を見に行った暦は檻に閉じ込められ、後ろから背中をナイフで刺された人形を発見する。斧乃木余接の力を借りて失踪した准教授を探す。なんとも業の深いはなし。最後に羽川がでてきてうれしい。

よつぎシャドウ：家から追い出されかけている撫子が、臥煙さんの仕事として連続自殺未遂が起きている部屋の謎を追う。

今作から余接の衣装が「背中のあいたマキシ丈のワンピース」になっている。全くわからなくてググってしまった。足首まである丈のことをマキシ丈というらしい。

相変わらず読みやすい。夜中に読み始めて止まらなくて困った。