悪役の作り方、というかキャラのたてかたに間するお話。 規則正しく生活し、税金を払おう、というあたり、ちょっと面白い。
泉京香が悪役に分類されていて笑った。やっぱり悪役だったのか。

とか見た映画とか
ウルトラマンのデザイナーとして知られる成田亨の回顧録? なんとなくデザイナーだけなのかと思っていたが、 それこそ壊すためのビルを作るところから全面的に手掛けていたようだ。おそるべし。
武蔵野美術大学出身でちゃんとした美術のバックグラウンドがあるのね。 デザインもたまたまできたものではなく、綿密に考えた末のものだということが わかる。ウルトラマンの体の模様は、火星の運河をイメージしていたというのはびっくりだ。
ウルトラマンは、演者の古谷敏が八頭身であることではじめて成立したデザインだったようだ。 セブンは演者の体型の問題をカバーするために、デザイン要素を上半身に集中させた、と。
とても面白かったが、金銭的には不遇だったというのはひどいはなしだ。。
ミステリ作家の森博嗣による、仕事論。 ベースラインとしての能力の前提がめちゃめちゃなので、 このひとにこのテーマで話を聞いてもなあ。。。
Wシリーズの4作目。 人間が人工細胞の導入によってほぼ不死になると同時に生殖能力を失い、 ウォーカロンという人間とほとんど区別のつかないアンドロイドと共存する世界。 チベットでアミラという人間の頭部をもした外殻を持つスーパーコンピュータが 発掘され、再起動されたのが前作。 本作では、トランスファーと呼ばれる分散知性体がウォーカロンを乗っ取ることができることが 明らかになる。アミラをベースとしたデボラというトランスファーが、 フランスの修道院で発見された稼働中のスーパーコンピュータ、ベルベットをベースとする トランスファーが、人類社会をシャットダウンすることを計画していると 警告。主人公ハギリと護衛のウグイらはベルベットをシャットダウンしようとするが、 反撃にあう。
単体としては割に単純なアクションモノとして読めるのだけど、 シリーズとしての話の方向性が見えない。どっちに行くのか。
「神去なあなあ日常」の続編。 神去村に来て1年がすぎ、日々成長する主人公がたのもしい。 がんばれ。
高校卒業と同時に家を追い出されて、三重県の奥地、神去村に林業研修にやってきた主人公。 最初は戸惑うが、徐々に山の暮らしに順応していく。
なんと、矢口監督で、染谷将太と長澤まさみで映画化されているらしい。 機会があったら見てみよう。
kindle unlimited で。「Life is beautiful」で有名なWindows95開発者の中嶋聡氏による、 ビジネス啓蒙書? 話は面白いが、レシピとしては平凡で、前倒しにやる、早起きして午前中に集中してやる、 よる寝る前に翌日のタスクを整理する、タスクを細切れにしてやった感をだす、 というぐらいか。いずれも、それができれば苦労はしない系だからなあ。。 時間割に通勤時間が入ってないのも、毎日3時間潰されている身には羨ましい限り。 4時起きぐらいは真似できるか。。
むかしばなしを下敷きにした連作短編集。下敷きと言っても、大枠のプロットが似てるかな?ぐらいの感じ。 通奏低音として、3ヶ月後に隕石がぶつかり、ごく一部の人間だけがロケットで逃げることに なっている。
最後の、ももたろうを下敷きにした「懐かしき川べりの町の物語せよ」だけは100ページと中編に近い ボリュームがあり、特に印象深い。
なんというか、すごくよくある本。amazonで検索するとよく似たタイトルの本が山のように。 それなりに売れるんだろうなあ。
「スピンク日記」の著者のデビュー作ということで読んでみた。もともとパンクロッカーだそうで、 実際、内容も相当パンクである。 表題作と「河原のアバラ」の2編が収められている。
両方共、ぐだぐだに生きている主人公とその友人が、あちこちでおかしな目に会うのを、 文章に切れ目のない独特の文体で綴ったもの。わけのわからないドライブ感があって 面白い。うーん。
大阪夏の陣以降400年にわたって密かに秀頼の子孫を保護していた大阪国。 大阪府へ補助金の検査に出張した会計検査院の松平は、大阪城地下に存在する大阪国の議事堂を見せられることに。 いくつかの誤解から、35年ぶりに大阪国が立ち上がる。
当代随一の法螺話書き、万城目学による大阪を舞台にした法螺話。全然土地勘がないので地名がわからないのだけど、 ぜひ今度行く時には周辺に行ってみたいと思わせる。 最後に明かされる、大阪国女性の秘密がすてき。
戦闘機や戦車のプラモデルの箱絵で有名なイラストレータの作品集。 マクロスや、ガリアン、果てはファイブスターストーリーズの ガレージキットの箱絵まで、手がけていて、そのあたりに興味が あったのだけど、おまけ扱いであんまり収録されていなくて残念。 マクロス7のファイアーバルキリーまで描いてる。 この絵柄のバッシュとか破裂の人形とか、なかなか違和感があってよい。
鴨川ホルモー関連の短編6つを収めた短篇集。続編なのかと思ったら、 鴨川ホルモーと時期的に重なっているものもあれば、はるか昔のものもあったり。
梶井基次郎が電車の中で詩集を渡した、と言うのは実話らしい。 ただ、梶井基次郎が京大に通っていたのは1920年ごろなので、 この話に出てくる安倍が先代のみ届け人だとすると、鴨川ホルモーの 時期が2020年ごろになっちゃいそう。
アンソロジーで先に読んでた「長持の恋」は、本編にも出てきた高村の彼女だったのか。。 話がつながってスッキリ。
東京にまで話がひろがってびっくり。しかし、東の守護である青竜がお茶大ということは、そのさらに東の 東大にはホルモーはないのか。。残念だ。
京都を舞台にした青春活劇、というくくりでいいのかどうか。。
京都では1000年前から4つのグループがそれぞれ使役する式神同士を戦わせる、「ホルモー」とよばれる 競技が行われていた。京大に入学した主人公はそのグループの一つ京大青龍会に所属することになるが、 恋愛感情のもつれから、青龍会を二つに割り、互いに争うことに。
ホルモーのアイディア自体が破天荒だし、その他にもいろいろ突っ込みどころにこまる 部分が。。 傑作。終盤の楠木さんが長門さんみたい。 表紙のアビーロードもどきは4人しかいない。 安倍、楠木、高村はわかるが、後一人はだれなんだ?三好兄弟は双子だから縮退したとか??
「ホルモー六景」という続編があるらしい。2009年には映画にもなっているようだ。そっちも見てみたい。
西原理恵子の身も蓋もない人生相談。しかしこの芯の太さは一体なんなんだろう。。 「ちくろ幼稚園」のころから読んでるけど、ホントただもんじゃないよな。。 戦場カメラマンと結婚したというのにもびっくりしたけど、その後の離婚、再婚、 彼の死もびっくり。そしてまた今の高須のかっちゃんにもまたびっくり。 この人、人間のスケールで言えば、日本最大級なんじゃないだろうか。。。