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2025年1月13日月曜日

なぜアジはフライでとんかつはカツか?: カツレツ/とんかつ、フライ、コロッケ 揚げ物洋食の近代史

なぜアジはフライでとんかつはカツか?: カツレツ/とんかつ、フライ、コロッケ 揚げ物洋食の近代史 近代食文化研究会(著) B0BP6V9BLM

大変おもしろかった。カツという言葉は英語のcutlet フランス語のcoteltteから来ているのだが、これらは 肉を整形する際のハートを半分に切ったような形状をさしており、 調理法を指しているものではない。この形状に何故かイギリス人は こだわりを持っていたのだが、そんなこだわりは日本人には理解でき なかったため、パン粉をつけて多めの油で揚げ焼きにする工程のことだと 理解してしまった、ということらしい。 銀座にある煉瓦亭がとんかつ考案を名乗っているが、それは嘘であるということも 大量の文献を紐解いて立証している。 また、19世紀末のイギリスの中流家庭の豊潤な料理文化がなぜ途絶えてしまったのか をわかりやすく解説していて大変興味深かった。 石炭によるストープを常時稼働させ、調理人を雇用している体制では 調理が固定費であるためいくらでも凝った料理を作らせることができたが、 ガスに移行するとともに調理人を雇えなくなると、料理文化を維持できなかった、 ということらしい。なんとも残念なことだ。 今、イギリスではカツカレーが流行っていると聞くが、カツもカレーも イギリスから伝承されたもので、それが里帰りしていると考えると、 流行るのも当然なのかもしれない。

B0BP6V9BLM

2023年8月26日土曜日

結局,ウナギは食べていいのか問題

結局,ウナギは食べていいのか問題 (岩波科学ライブラリー) 健三, 海部(著) ISBN 4000296868 岩波書店

読んだけど結局どうしたらいいのかよくわからない。しかし日本の水産政策はなぜ常に無策なのか。

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2022年8月27日土曜日

カレーの世界史

カレーの世界史 (SBビジュアル新書) 井上岳久(著) ISBN 4815601402 SBクリエイティブ

カレーの歴史。インドから出たあとに関してはいろいろな本で読んでいたが、インドのなかの話や東南アジアの話は興味深かった。

4815601402

2022年5月16日月曜日

ホルモン奉行

ホルモン奉行 (新潮文庫) 伸彦, 角岡(著) ISBN 4101326711 新潮社

ホルモンは屠殺業と密接な関係があるので、部落問題一直線で微妙。

BSE問題にかなりの紙面が割かれている。そういえばプリオンのわけのわからない性質ってその後解明されたんだっけ?

4101326711

2021年4月30日金曜日

ホットサンドメーカーにはさんで焼くだけレシピ

ホットサンドメーカーにはさんで焼くだけレシピ 西荻ヒュッテ ISBN4074470667 主婦の友社

どれも美味しそうだけど、意外性はないというか。。アツアツに両面焼きつければ何だって美味しいよな。焼きそばはいいかも。

2020年8月22日土曜日

漬け物大全 世界の発酵食品探訪記

漬け物大全 世界の発酵食品探訪記 小泉 武夫 ISBN4062924625 講談社学術文庫

世界各地の漬物を紹介。こんなに色々あるとは。 かならずしも発酵食品ではない、醤油漬けとか酢漬けとかも書かれている。 肉系の発酵漬物はあまり縁がないなあ。サバのヘシコは一度食べてみたけど、 しょっぱすぎてよくわからなかった。もう一度チャレンジしてみたい。

2020年4月21日火曜日

「家庭料理」という戦場: 暮らしはデザインできるか?

「家庭料理」という戦場: 暮らしはデザインできるか? 久保 明教 ISBN 4910108017 コトニ社

「家庭料理」と呼ばれる普遍性をもつと思われるモノが、実は変遷し続けていることを 小林カツ代と栗原はるみというある意味対象的な料理研究家を軸に議論。 二人ともある種の「脱構築」をしているのだが、解体した構築の対象が違うという議論。

対象的なレシピを作り比べるコーナーが挟まっているのだけど、どちらもうまそうだ。。 最後にクックパッドに言及されているのだが、YouTube上の無限に増殖していく レシピ動画についても考察してほしい。あれは食文化に世界的に巨大な影響を 与えていると思う。。

2017年5月20日土曜日

猟師の肉は腐らない

猟師の肉は腐らない 小泉 武夫 ISBN4101259461 新潮文庫

「味覚人飛行物体」を自称する小泉武夫が、茨城と栃木と福島にまたがる八溝山中に住む 山人「義っしゃん」を訪ね、山人の生活を書き記したもの。 夏と冬の訪問が書かれているが、 夏にはヤマカガシに噛まれ、アシナガバチに刺され、冬には 犬のクマが 手負いのイノシシにやられて重症を負うなど、波乱万丈である。

前も同じ著者の本で気になったのだが、この人は、幼虫と蛹を区別していないような。 カブトムシの蛹を食べたという部分は描写をみると幼虫のようだし、 中国で食べたという「セミの蛹」に至っては、不完全変態のセミには蛹という段階がそもそもない。 クサギカメムシのウジ状の幼虫を食べた、というはなしもあるが、カメムシも不完全変態なので、 ウジ状の幼虫という段階はない。なにか別の虫だったんじゃないかという気がする。 これだけ博覧強記なのに、虫まわりだけいい加減というの不思議な話だ。

猟師の肉は腐らない (新潮文庫)
小泉 武夫
新潮社 (2017-03-29)
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2016年8月19日金曜日

くさい食べもの大全

くさい食べもの大全 小泉 武夫 ISBN4490208952 東京堂出版

「味覚人飛行物体」を自称する著者によるくさい食べ物世界食べ歩き。 くさい食べ物といえばシュールストレミングとかホンオフェがよくでてくるが、 虫食や酒もカバー。

いつもながら面白いのだけど、ひょっとして昆虫に関する基本的な知識が無いのでは、 という点がちらほら。カメムシの幼虫がウジ虫状であるとか、セミのサナギとかいう言葉が (カメムシもセミも不完全変態なので、幼虫は基本的には羽が無いだけで成虫と同じ構造だし、サナギにはならない)。

くさい食べもの大全
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小泉 武夫
東京堂出版
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2016年4月16日土曜日

東京のたい焼き ほぼ百匹手帖

東京のたい焼き ほぼ百匹手帖 イワイ サトシ ISBN484562673X リットーミュージック

要するに、たい焼きグルメ本なのだが、なんというか、愛情の度合いが強すぎてちょっと引く。 著者は、日曜にたい焼きを買いに出かけ、7尾購入し、1尾をその場でたべ、1尾を帰宅してから食べ、 残りの五尾をウィークデーに1尾づつ食べる、という謎活動を続けている。 歌舞伎座の桟敷席に入らないと買えないたい焼きを求めて、歌舞伎観劇する話もすごい。 歌手のMay'nも、たい焼き好きで有名でたい焼き親善大使なのだけど、ここまでは食べてないんじゃないだろうか。

小学生の頃に塾の目の前にあった、四谷わかばは健在のようだ。なつかしい。 新橋とか秋葉原にも美味しい店があるみたいだから行ってみるかな。。

東京のたい焼き ほぼ百匹手帖 (立東舎)
イワイ サトシ
リットーミュージック
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2015年3月19日木曜日

納豆に砂糖を入れますか?: ニッポン食文化の境界線

納豆に砂糖を入れますか?: ニッポン食文化の境界線 野瀬 泰申 ISBN4101366527 新潮文庫

日経新聞のウェブサイトに連載されていた記事をまとめたもの。「天ぷらにソースをかけますか?」の続編。 ウェブサイトのほうはずっと愛読していたのだけど、 いつの間にか読まなくなってしまった。いまはどうだかわからないけど、RSSが無かったので読み損ねてしまい、そのまま。

年越し魚としてブリを食べるか鮭を食べるか、という話題で、長野は鮭だが松本はブリというのがおどろいた。 なんと高山経由で富山のブリが入ってきていたとか。。なんと遠大な。

コンビニや大規模スーパーの発達で、食文化もずいぶん画一化がすすんでいるのかとおもいきや まだまだ地域色があるというのはとても喜ばしい。

さまざまなテーマで全国の読者にアンケートをとって食の地域色をうきぼりにするという記事。大変おもしろい。 末尾の糸魚川ー静岡の列車旅は実に楽しそう。こういうのやってみたいなあ。昔バイクで全国を旅した時は、 お金がなかったこともあって、ろくろく土地のものを食べる間もなく通り過ぎちゃったからなあ。。

納豆に砂糖を入れますか?: ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)
野瀬 泰申
新潮社 (2013-09-28)
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2015年2月18日水曜日

誰も知らない中国拉麺之路―日本ラーメンの源流を探る

誰も知らない中国拉麺之路―日本ラーメンの源流を探る 坂本 一敏 ISBN4098250098 小学館101新書

中国の麺料理を広く取材した本。 日本ではそばと小麦粉ぐらいしか麺料理にしないが、中国にはトウモロコシや 雑穀、米の麺がたくさんあるとのこと。

日本のラーメンはある種頂点を極めていると思うけど、他の麺ももっと流行っていいとおもう。 特に米の麺。現在の製麺技術ならすごく美味しいビーフンができると思うんだけどなあ。。

2014年11月9日日曜日

中国の賢いキッチン

中国の賢いキッチン 原口 純子 ISBN406273978X 講談社文庫

著者は北京在住。現地で体感した医食同源についてゆるく書いたエッセイ集。 最後にレシピがついてる。どれも意外に簡単で、おいしそう。黒酢買ってこないと。

中国の賢いキッチン (講談社文庫)
原口 純子
講談社
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2014年11月8日土曜日

今日からちょっとワイン通

今日からちょっとワイン通 山田 健 ISBN4480426612 ちくま文庫

著者はサントリーの宣伝部出身。 ワインを決まり事にこだわらずに、気楽にのみましょう、という趣旨。 文章も面白いし、薀蓄も楽しい。 「神の雫」を読むための下地作りにいいかもしれない。

こんな本を読むとちょっとワインを勉強しようかと思ってしまうけど、 残念ながら全くの下戸なのよね。

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山田 健
筑摩書房
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2014年11月6日木曜日

世界一周ひとりメシ

世界一周ひとりメシ イシコ ISBN4344418859 幻冬舎文庫

一人でご飯を食べるのが苦手なのに、なぜか一人で世界一周の旅に出てしまった旅行記。 一人でグルメ、という意味では「孤独のグルメ」と同じジャンルなのだが、主体のキャラが違いすぎ。 店一つ入るのにも逡巡し、店内の客の挙動に徒にたじろぐ筆者の色々こじらせてる感じが面白い。

後半、東南アジア、インドで精神的に病んだ感じになったのに、 麻婆豆腐で立ち直って帰国してくるのが面白い。やっぱり四川料理だね。

もっと写真が多いとなおよいのだけど。担々麺食べたい。

世界一周ひとりメシ (幻冬舎文庫)
イシコ
幻冬舎
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2013年11月5日火曜日

金子勝の食から立て直す旅―大地発の地域再生

金子勝の食から立て直す旅―大地発の地域再生 金子 勝 ISBN4000234374 岩波書店

週刊金曜日と月刊JAに掲載された記事をまとめたもの。 補助金漬けで縮小再生産に陥っている地方農業のなかで、 独自に工夫をして立ち直ろうとしているケースを取材している。

長野県上伊那飯島町の町が仲介して農地の借り手と貸し手のマッチングを行う システムは面白い。A-GIS21 なるシステムを独自開発してIT化している点もすばらしい。 しかし、農地規制を緩和すれば、こんなことしなくても「見えざる手」で勝手に進行して くれるような気もするが。。

金子勝の食から立て直す旅―大地発の地域再生
金子 勝
岩波書店
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2013年8月27日火曜日

水野仁輔 カレーの教科書

水野仁輔 カレーの教科書 水野 仁輔 ISBN4140332808 NHK出版

カレーの作り方をシステマティックに解析し、解説した本。 教科書というだけのことはあり、綿密に解析してあって面白い。 カレーを作りたくなる。

昔は、スパイスから作るカレーをよく作ってたのだけど、 子供が生まれてからはバーモンドカレーになってしまった。 それでも徐々に辛くして子どもたちの舌を慣らしていき、 ようやくバーモンドカレー辛口に辿り着いたのだけど、 スパイスカレー食べてくれるかなあ。。 またスパイスを揃えるのもなかなか大変そうだが。

水野仁輔 カレーの教科書
水野 仁輔
NHK出版
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2013年6月19日水曜日

わしらは怪しい雑魚釣り隊: マグロなんかが釣れちゃった篇

わしらは怪しい雑魚釣り隊: マグロなんかが釣れちゃった篇 椎名 誠 ISBN410144837X 新潮文庫
適当にキャンプして釣りをしたりしなかったりする顛末を「つり丸」なる雑誌に月一連載したものの第3弾。 なんでもつり丸での連載は既に終了しているようだが、その後週刊ポストに移ってやっぱり月一連載しているらしい。

仮にも釣り雑誌の連載なのに、ほとんど釣れてなくてもそれなりのエッセイになっているあたりがやはり手練である。 ああ、釣りたてのアジとか食べてみたいなあ。

わしらは怪しい雑魚釣り隊: マグロなんかが釣れちゃった篇 (新潮文庫)
椎名 誠
新潮社 (2012-11-28)
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2012年12月30日日曜日

玉子ふわふわ

玉子ふわふわ 早川 茉莉 ISBN4480427988 ちくま文庫

古今の数あるエッセイから、玉子に関するエッセイを集めたもの。 良くもこんなに集めたものだ。しみじみと良い物が多いのはやはり 玉子という素材によるものなのだろうか。

驚愕のレシピがひとつ。八朔の果肉をほぐしたものに卵黄と砂糖を混ぜて食べる「ハッサク玉子」なるもの。 これってどんな味なんだろう???やってみたいようなやってみたくないような。

タイトルの「ふわふわ」というレシピもあるらしい。これは 出汁を薄く張って煮立てたところへとき卵を流し込んで蓋をして蒸すというもの。 汁物の卵とじの卵の部分だけ食べるみたいなものだろうか。ウマそう。

たっぷりのバターで作った半熟目玉焼きをご飯に乗せて食べる、という 卵焼き丼も美味そう。バターご飯と卵かけごはんのハイブリッドというか。

この本にはでてこないけど、中華料理の巨大な茶碗蒸しみたいなものもうまいんだよね。 あまり置いている店を見ないのはなぜなんだろうか。。

玉子ふわふわ (ちくま文庫)

筑摩書房
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2012年12月9日日曜日

行くぞ!冷麺探険隊

行くぞ!冷麺探険隊 東海林 さだお ISBN4167177404 文春文庫

ショージ君による食べ物エッセイ。どうでもいいが、視点がユニークで文章が面白いので 暇つぶしに消費するには大変素晴らしい。

むかし、新聞に連載されている「アサッテ君」を読んで、どうしてこんなしょうもない 漫画を連載しているのか不思議だった。今になって、こんなに面白いことが書ける人でも、 毎日書くとなるとあのレベルになってしまうのか、と新聞連載の恐ろしさに思い至る。

行くぞ!冷麺探険隊 (文春文庫)
東海林 さだお
文藝春秋
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