「たそ」さんの2冊め。面白い。結婚の経緯が最高。ひろくん面白すぎる。

とか見た映画とか
On Lisp のPaul Grahumによるエッセイ集。2004年に原著が発行されているが、 Web上のものをまとめたものなので、2000年頃から書かれているものなのだろうか。 ハッカー文化称揚、動的言語大好き、Webアプリバンザイという感じなのだけど、 なんというか2020年からみるとすごく当たり前の事になっているような。。
2000年代初頭だと、Ajaxがでてきたころなので今とは全く視座が違い、 逆に新鮮だった。あの頃と今とでそれほど違っているような気はしていなかった のだけど、思えば遠くに来ていた、というか。
最後のほうで、Pythonではアキュムレータが簡単には書けないというネタが でてくるが、確かめてみたら今も書けない。。3.8で入ったセイウチ演算子でもだめ。 確かにこの辺はPython弱いんだよな。。Juliaならもちろん書けるのだけど。
北村薫のミステリを巡るエッセイ集。この人はほんとによく読んでてすごい。 頭の中でちゃんと分類できているみたいだ。一度ちゃんとした論考を書いてほしい。
「XXXXを知ってますか?」シリーズはとても面白いので読んでみたのだけど、いまいち。。 やっぱりもとの話がつまらないと阿刀田高をもってしてもおもしろくできないのか。
日本推理作家協会の会報には江戸川乱歩などそうそうたるメンバーの 本業を離れた「趣味」のような話が載っている。 北村薫がホストになり、それぞれの趣味の領域の専門家と、その領域に 興味のある現役ミステリー作家を招いて鼎談する、という企画。 後半フォーマットがどんどん崩れているような気もするが。
テーマは将棋、忍者、嘘発見器、手品、女探偵、声、映画、落語。
シュートボクシングという、キックボクシングに投技を加えた競技の創始者であるシーザー武志の自伝。 一部の人には「修羅の門」にでてくるライガー剛のモデルといったほうが通りがいいかもしれない。
20年以上前、当時白山にあったシーザージムにすこしだけ通っていたことがあり、 シーザーさんと直接お会いしたことも何度かある。ジムの経営、シュートボクシングの 興行は、素人目にも大変そうで、そのうち潰れてしまうんじゃないかと思ったものだが、 いまもなんとか続いているのはシーザーさんの人徳なのだろうと思う。 今年はシュートボクシング創設30周年だそうだ。 なかなかメジャーにはならないけど、こういうのがあってもいいよね。
筋肉少女帯の大槻ケンヂによる、雑文集。単行本が1992年。おそらくあちこちの雑誌連載を かき集めてきたものと思われる。 この人の文章好きなんだよな。。。
進化論の適応的説明の持つトートロジー的な構造を議論。 スティーブン・ジェイ・グールドは、進化論に関する多数のエッセイで知られる。 一方、リチャード・ドーキンスは、「利己的遺伝子」で高名な進化論学者。 この二人の間に長年の論争があったことは知っていたが、詳細は全然把握していなかった。 本書には議論の顛末が周辺事情をふくめて詳しく書かれている。
結局グールドは自ら混乱して自滅したという評価なわけだが、それでも著者は ある意味でグールドの肩を持っている。 グールドの、依存しつつ反発するという態度は矛盾しているかもしれないが、 非常に誠実な態度だと思う。 一方、ドーキンスの揺るぎのない信念もまた魅力的。
本書は非常に丁寧に書かれていてわかりやすい。端折ればいくらでも短くなりそうだが それだとこのニュアンスは伝わらないだろう。良書。
「小説推理」に連載されている、古本コレクションをめぐるエッセイを集めたもの。 ちなみに、「冒険」「回想」「生還」「最後の挨拶」まで出ているらしい。ホームズか。次どうするつもりだ。
喜国雅彦といえば、 大昔にヤングサンデーかなんかに「傷だらけの天使たち」というちょっとお下品な漫画を書いていた漫画家。 わたしには漫画よりもエッセイのほうがおもしろいかも。
私にはあんまり収集癖はないので、この本に出てくる人々のように読みもしないような本を集める というのはちょっと理解できない。けど楽しそう。ハヤカワSFを揃える!なんていうのは やったら楽しいだろうなあ。。場所がないからとてもできないけど。。
月刊誌 Natural Historyに連載されたエッセイをまとめたシリーズ第7集。 しかし、本職の作家とういわけでもないのに、この密度、この長さの文章を毎月書いてるのか。。 恐ろしい話だ。アメリカ人はやたら著述するという印象があるが、この量はアメリカ基準でも すごいと思う。
すでに絶版担っている模様。電子化してほしいものだ。
「空中ブランコ」で直木賞を受賞した作者の旅エッセイ。 野球のキャンプ地や消化試合、二軍の試合などを訪れる。 沖縄、台湾、秋田、松山などなど。
なんとなく、伊良部のような脳天気な人を想像していたのだけど、 どっちかというと伊良部の患者のような神経質な人らしい。 そりゃそうか。伊良部に伊良部は書けないよな。
筋肉少女帯の大槻ケンヂによるインドとタイの旅行記。 インドの描写が秀逸。 たしかにこんなだよなあ。 勝ったか負けたかといえば、圧倒的な負けなんだよなあ。
ー伝説的な本。エッセイ集。 古い本に、1995年ごろ追加して出版されている。 特に70年代に書かれた内容は、それこそタイムシェアリング以前の技術を前提にしてたりして、いくらなんでも古いのだけど、それdwも本質的な議論はそのまま適用できてしまうところが 名著の名著のたる所以か。
ウェブマガジンの連載をまとめた脱力エッセイ集。 アラゴルンに萌えたりバクチクのボーカルとギターの仲に萌えたりとかなりの腐女子である。 なかで、紹介しているお話がとても面白そうに見える。「嵐が丘」とか。「G.I. ジェーン」は見なくてもいいかな。
そういえば、「まほろ駅前」シリーズもこの人だった。今度読んでみよう。
たけし軍団の浅草キッドの水道橋博士による、彼が知り合った藝人のお話。 ポール牧、テリー伊藤、石倉三郎、稲川淳二、などなど。 甲本ヒロトと同級生だったというのは知らんかった。
彼の称えるたけしの凄み、と言うのは正直わからない。 余談だが、なぜか持ってる「すすめ!パイレーツ」の1巻の 最後に、ツービートが見開きで解説?を書いてる。 ちなみに、「北斗の拳」の1巻にはどうでもいい小学生の投稿が載ってる。
実話エッセイ。夫婦そろって経産省の官僚の家庭に双子に続いて第三子が。 双子の際には妻のほうが育休をとったので、こんどは、というわけで夫のほうが育休を取ることに。
経産省の課長補佐というと一番の兵隊階級なので、育休を取るのは (表面上はさておき)さぞかし軋轢もあっただろうなあ。。 とはいえ、中央官庁は2年毎に役職が必ず入れ替わるので、組織として人の入れ替えに 対して耐性がある、というのはよく考えてみると相当有利な条件だったのかも。 同じ人が同じポストにずーっといて、仕事の属人性が高い組織ではもっと大変だっただろう。
とにかく、このような形を含めてさまざまな育児方法が自由にとれるようにならないと、 出生率の低下はおさまらないだろう。それには組織の構造も変えて行かないといけないんだな、と。
SPAの連載をまとめたもの。 ヨーロッパのさまざまな怪しい博物館をめぐった本。全ページカラーなので文庫本なのに1800円もする。 拷問系がやっぱりすごい。人骨で室内を装飾したカタコンベ系も強烈。 ヨーロッパの人々は骨になんの思い入れもないのね。 たしかパリでこの系統のに入ったことがあるような気がする。
蒐集ということに関する欲求が日本人とは本質的に違うんだなあ、という感じ。 同じ作者の珍日本紀行というのもあるらしい。きっと脱力系だろう。機会があったら読んでみよう。