2013年11月28日木曜日

人工地震[VII] 環境破壊兵器HAARPが福島原発を粉砕した 地球科学者らによる衝撃の内部告発!(超☆はらはら)

人工地震[VII] 環境破壊兵器HAARPが福島原発を粉砕した 地球科学者らによる衝撃の内部告発!(超☆はらはら) 泉 パウロ ISBN4864711240 ヒカルランド
トンデモ本。シリーズ7冊目らしい。こういうのは巻を重ねるごとにマンネリ化し つまらなくなるものだが、これもまたつまらない。 ワンピースやらがフリーメーソンの犯行予告につかわれているのだ、とか。 この手の人が言うことは数十年前からまったく変わらんな。 あ、黒と白のチェックの床で踊っただけで、嵐もAKBもフリーメーソンの手先っていうのは ちょっと斬新だった。
インターネットで話題になった巨人の化石のコラまで取り上げたりして、大丈夫か。。 amazonの書評が肯定的なのにもおどろいた。 若い人たちはノストラダムスの件を体験してないから、 免疫が無いのかもしれないなあ。。
とりあえず、人工地震を起こしたのがHAARPなる巨大な電子レンジ的なものなのか、 それとも小型の核爆弾なのかだけでも主張を明確にしてほしいもの。

政府は「東京直下型人工地震」で恐喝されていた 3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか[III]

政府は「東京直下型人工地震」で恐喝されていた 3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか[III] 泉 パウロ ISBN486471035X ヒカルランド

コテコテのトンデモ本。このシリーズの1冊めが2012年のトンデモ本大賞を受賞している。 3冊目から読んだので主張がよくわからないのだけど、 とりあえず、311はイルミナティだかフリーメーソンだかによる人工地震で、 それはさまざまな方法で予告されていた、ということらしい。 誰が何のためにやったという主張なのかは、書いてあることがいろいろ矛盾していて よくわからない。

さらに、後半は、古代メーソンの末裔?を名乗る高山なる人物との 対談で、この人はまた全然違うことを言っているような。。 自分が言ってることと矛盾していてもなんとも思わないらしいのが 懐の深さをかんじさせる。

極北クレイマー

極北クレイマー 海堂 尊 ISBN4022647205 朝日文庫

放埒な経営に起因する赤字に苦しむ北海道極北市を舞台とした医療ミステリー。 桜宮市を舞台とはしていないが、桜宮サーガの一角ということになるのだろうか。 時系列としては、螺鈿迷宮の直後ぐらい?姫宮が桜宮病院での修行の成果を見せる。

主人公の今中は、研修医として極北市立病院に赴任するが、そこには 市長、事務長、院長、看護婦、患者のエゴが渦巻き、 病院としての体をなしていなかった。 さらに、なぜか医療事故を告発しようとする女性が暗躍し、 最後には市が財政再建団体に指定され、院長は逃げ出す。。そこへ バブル3部作の世良くんが登場したところでつづく。

田舎の市と市立病院の関係が、いかにもありそうに描かれていて怖い。 ラプソディを読まなければ。

新装版 極北クレイマー (朝日文庫)
海堂 尊
朝日新聞出版 (2013-10-08)
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2013年11月23日土曜日

REAL 13

REAL 13 井上 雄彦 ISBN4088797167 集英社

11月は、年に一度のリアルの出る月。ということで、初冬の季語にしてもいいぐらい定期的に出ているリアルの13巻。 今回は全編白鳥さんの試合。白鳥さん、奥さんと子供と再会できるといいなあ。。 あと、来年は野宮を活躍させてほしい。

週刊誌なのに2ヶ月に一回だけ書かせる、という非常に変則的な連載形式。 人気作家だから可能なのだろうけど、こういうのってもっとあってもいいよね。

REAL 13 (ヤングジャンプコミックス)
井上 雄彦
集英社 (2013-11-22)

記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?

記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか? 川島 隆太、 泰羅 雅登 ISBN4478000891 ダイヤモンド社

下戸の川島先生と呑んべの泰羅先生によるお酒と脳の関係の本。 軽い。ほとんど対談みたいなもので、新しく得られた知識は殆どないかな。 川島先生は、「脳トレ」のひとらしい。

ちなみに、私は下戸なのだけど、おかげで人生の時間をだいぶ得していると思っている。 飲み会には付き合うけど、極端に高い酒を出す店での割り勘は納得行かないので、 よく飲む人はそのへん考えてほしいなあ。

記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?
川島 隆太 泰羅 雅登
ダイヤモンド社
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2013年11月13日水曜日

日本SF短篇50 IV 1993-2002―日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー

日本SF短篇50 IV 1993-2002―日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 日本SF作家クラブ編 ISBN4150311269 ハヤカワ文庫 JA

1993 くるぐる使い 大槻ケンヂ
1994 朽ちてゆくまで 宮部みゆき
1995 操作手(マニピュレーター) 篠田節子 
1996 計算の季節 藤田雅矢
1997 永遠の森 菅浩江
1998 海を見る人 小林泰三
1999 螺旋文書 牧野修
2000 嘔吐した宇宙飛行士 田中啓文
2001 星に願いを 藤崎慎吾
2002 かめさん 北野勇作
狂女を見せ物していた老人の告白を描く大槻ケンヂの「くるぐる使い」はうまい。 この人は器用な人だなあ。。

草で計算する「計算の季節」は叙情的で良い。 高度によって時間の進行が変わる世界を描いた「海を見る人」もよい。

日本SF短篇50 IV 1993-2002―日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫 JA)
日本SF作家クラブ 大槻 ケンヂ 田中啓文 藤崎慎吾 北野勇作 宮部みゆき 篠田節子 藤田雅矢 菅浩江 小林泰三 牧野修
早川書房
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2013年11月10日日曜日

ブレイズメス1990

ブレイズメス1990 海堂 尊 ISBN4062772477 講談社文庫

桜宮サーガの一角で、田口、白鳥シリーズの20年前を描く「バブル3部作」の一つ。 「ブラックペアン1988」の続編。主人公は前作同様、新人研修医世良くん。 局外研修を経て戻ってきた所で、モンテカルロでメスを握る天才外科医天城を 招聘する大役を命じられる。 招聘には成功するものの、心臓病センター設立に向けて動き出す天城の言動に 振り回される。天城はセンターの宣伝のために、東京国際フォーラムでの 学会で公開手術に挑む。

この魅力的な天城という医師が20年後のシリーズにまったく出てこないということは、 3部作の3作目でなにか良くないことが起こるんだろうなあ。。

ジェネラル・ルージュで桐生と出奔する花房さんが、ここでは世良くんと仲良くなっている。。 世良、桐生、花房は「極北ラプソディ」で顔を合わせるようなので、ちょっと楽しみ。

ブレイズメス1990 (講談社文庫)
海堂 尊
講談社 (2012-05-15)
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2013年11月7日木曜日

マクロス F

マクロスF

映画版は以前みてたのだけど、TV版を見た。暇を見つけてポチポチと。 映画版だと説得力が無い感じもした三角関係だが、TV版だと 丁寧にえがけていて、なんとなく納得。

フラグ踏みまくりのオズマが死なないのに、ミシェルが死んじゃうのね。 ラストはTV版のほうが良かったかな。。

それにつけても25話というのは適切な長さだと思う。 これ以上になるとどうしても間延びしてしまうからな。。 と言いつつ、前半の学園ドラマをもう1,2話見たかったような気も。。

マクロスF ゼントラ盛り Blu-ray Box
バンダイビジュアル (2013-12-25)
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2013年11月5日火曜日

金子勝の食から立て直す旅―大地発の地域再生

金子勝の食から立て直す旅―大地発の地域再生 金子 勝 ISBN4000234374 岩波書店

週刊金曜日と月刊JAに掲載された記事をまとめたもの。 補助金漬けで縮小再生産に陥っている地方農業のなかで、 独自に工夫をして立ち直ろうとしているケースを取材している。

長野県上伊那飯島町の町が仲介して農地の借り手と貸し手のマッチングを行う システムは面白い。A-GIS21 なるシステムを独自開発してIT化している点もすばらしい。 しかし、農地規制を緩和すれば、こんなことしなくても「見えざる手」で勝手に進行して くれるような気もするが。。

金子勝の食から立て直す旅―大地発の地域再生
金子 勝
岩波書店
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ボールのひみつ―野球、バレー、サッカー、バスケ、テニスetc.様々なボールの歴史や秘密

ボールのひみつ―野球、バレー、サッカー、バスケ、テニスetc.様々なボールの歴史や秘密 新星出版編集部 ISBN4405086362 新星出版社

フルカラーのムック。サッカーやらバレーやらのボールの歴史を写真で。 最新の軟球のデザインが、私が知ってるのと全然違っているのがショック。。

サッカーボールもバレーボールも、いつのまにか私が知っているのと違う 面構造になっている。とくにサッカーはメガネ型と三角手裏剣型とでもいうべき 変な形の張り合わせになっていて驚いた。縫い目を最小化してるんだろうけど、 これって本当に最適なんだろうか?なんか数学的に最適化してみてほしい。

最後が「お手玉」と「けん玉」っていうのはどうなのか。ボールじゃないだろ。

日本SF短篇50 III: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー

日本SF短篇50 III: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 日本SF作家クラブ編 ISBN4150311153 ハヤカワ文庫JA

人工言語による人類の進化を描く森岡浩之の「夢の樹が接げたなら」が傑作。 椎名誠、そういえばSF書いてたんだなあ、という感じもするが、 この「引綱軽便鉄道」もなかなか。

1983年 交差点の恋人 山田正紀
1984年 戦場の夜想曲(ノクターン) 田中芳樹
1985年 滅びの風 栗本薫
1986年 火星甲殻団 川又千秋
1987年 見果てぬ風 中井紀夫
1988年 黄昏郷 野阿梓
1989年 引綱軽便鉄道 椎名誠
1990年 ゆっくりと南へ 草上仁
1991年 星殺し 谷甲州
1992年 夢の樹が接げたなら 森岡浩之

日本SF短篇50 III: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫JA)
日本SF作家クラブ
早川書房
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