書楼弔堂 破暁
ISBN408771540X
集英社
明治20年代を舞台にした新シリーズ。短篇集。6編が収録。狂言回しは直参旗本直系だがいまは無職となっている高遠。 隠遁先でみつけた古書屋弔堂には悩みを抱える人が訪れ、人生の1冊を紹介されて解放される、 という筋書き。
月岡芳年、泉鏡花、勝海舟、井上円了、ジョン万次郎、人斬り以蔵、巌谷小波、など実在の人物が登場。 6編目だけは違っていて、百鬼夜行シリーズの中禅寺の祖父に当たる人と思しき人が登場。しかし年代あってるのかな。 昭和20年代の百鬼夜行シリーズでは田舎ではあるが東京の一角という書かれ方だが、明治20年代だと小旅行みたいに なっていて面白い。
最後の作品で狂言まわしが行方不明になってしまっているので、シリーズを続けるなら あたらしい狂言まわしをつれてこないと。。是非続きを書いてほしい。
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