2016年8月25日木曜日

赤目姫の潮解

赤目姫の潮解 森 博嗣 ISBN4062934434 講談社文庫

ミチルとロイディのシリーズの3作目、のはずなんだけど、なんだこれ、全然関係ない?? ふたりともまったく登場しないし、時代も多分一応現代。 幻想的、思索的で一貫したストーリーが読み取れない。

この物語の中の世界は、マトリックス的なシミュレーション世界で、 何かのトラブルでそれがシミュレーション内の一部の人に知られてしまった、 ということなのかな?うーん。

赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 (2016-07-15)
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2016年8月19日金曜日

迷宮百年の睡魔

迷宮百年の睡魔 森 博嗣 ISBN4101394334 新潮文庫

ミチルとウォーカロンのロイディが登場する百年シリーズの2作目。 取材で訪れた海の中に浮かぶ城塞都市を訪れた二人は殺人事件に巻き込まれる。 ミチルは殺人の嫌疑をかけられ、幽閉される。

前作の女王の母親にあたるというメグツシュカは、やっぱりあのお方なのだろうなあ。 というかミチル本人も?名前が名前だし。

迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)
森 博嗣
新潮社
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くさい食べもの大全

くさい食べもの大全 小泉 武夫 ISBN4490208952 東京堂出版

「味覚人飛行物体」を自称する著者によるくさい食べ物世界食べ歩き。 くさい食べ物といえばシュールストレミングとかホンオフェがよくでてくるが、 虫食や酒もカバー。

いつもながら面白いのだけど、ひょっとして昆虫に関する基本的な知識が無いのでは、 という点がちらほら。カメムシの幼虫がウジ虫状であるとか、セミのサナギとかいう言葉が (カメムシもセミも不完全変態なので、幼虫は基本的には羽が無いだけで成虫と同じ構造だし、サナギにはならない)。

くさい食べもの大全
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小泉 武夫
東京堂出版
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2016年8月17日水曜日

マスカレード・ホテル

マスカレード・ホテル 集英社文庫 ISBN4087452069 東野 圭吾

次の犯罪現場を予告するメモを残す連続殺人事件が発生。 警視庁は、次の現場に指定された高級ホテルに捜査員を潜入させる。 フロントデスクに配置された操作感新田と、その教育係となった山岸が 徐々に心を通わせながら、謎を追う。

かなりのページ数だがあっという間に読んでしまった。面白い。 「マスカレード・イブ」というのもあるらしいが、これは二人が出会う前日譚 らしい。こちらも読んでみよう。

マスカレード・ホテル (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社 (2014-07-18)
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2016年8月15日月曜日

脳のなかの幽霊

脳のなかの幽霊 V・S・ラマチャンドラン、 サンドラ・ブレイクスリー ISBN4042982115 角川文庫

脳神経障害によって発生するさまざまな症状を手がかりに、脳の機能に迫る。 幻肢痛のはなし、病態失認の話など。大変に興味深い。病態失認が右半球の障害で しか起きない、というのも。

こういう話を聞くと、いわゆる健常な人が正常に機能していることが奇跡のように 思える。

脳のなかの幽霊 (角川文庫)
V・S・ラマチャンドラン サンドラ・ブレイクスリー
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-03-25)
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女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN 森 博嗣 ISBN4101394326 新潮文庫

ウォーカロンと呼ばれる機械式のアンドロイドが実用化された近未来。 主人公とおとものウォーカロンは電波障害で自機の位置を失い、 女王が収める孤立した城塞都市に迎えられる。 そこでは、死者は即座に冷凍され、再生の日を待つことになっていた。 ある種の理想郷のような世界に思われたが、女王の息子が絞殺される。

どうやらWシリーズに出てきた遺跡はここらしい。

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)
森 博嗣
新潮社
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2016年8月9日火曜日

「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ

「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ 増田 直紀、今野 紀雄 ISBN4062575116 ブルーバックス

ネットワークというよりはグラフのお話。 スケールフリー、スモールワールドなどをわかりやすく解説。 なかなかの良書なのではないだろうか。