妖怪という言葉が現在用いられている意味で使われるようになった経緯を、 文献を紐解き丹念に論じている。 水木しげるの影響は私が思っていたよりもさらに大きかったことがわかった。
今現在「妖怪」といえば「妖怪ウォッチ」なわけだが、これは将来 どのようなコンテクストで捉えられるようになるのだろうか。。 楽しみだ。
とか見た映画とか
妖怪という言葉が現在用いられている意味で使われるようになった経緯を、 文献を紐解き丹念に論じている。 水木しげるの影響は私が思っていたよりもさらに大きかったことがわかった。
今現在「妖怪」といえば「妖怪ウォッチ」なわけだが、これは将来 どのようなコンテクストで捉えられるようになるのだろうか。。 楽しみだ。
進化論の適応的説明の持つトートロジー的な構造を議論。 スティーブン・ジェイ・グールドは、進化論に関する多数のエッセイで知られる。 一方、リチャード・ドーキンスは、「利己的遺伝子」で高名な進化論学者。 この二人の間に長年の論争があったことは知っていたが、詳細は全然把握していなかった。 本書には議論の顛末が周辺事情をふくめて詳しく書かれている。
結局グールドは自ら混乱して自滅したという評価なわけだが、それでも著者は ある意味でグールドの肩を持っている。 グールドの、依存しつつ反発するという態度は矛盾しているかもしれないが、 非常に誠実な態度だと思う。 一方、ドーキンスの揺るぎのない信念もまた魅力的。
本書は非常に丁寧に書かれていてわかりやすい。端折ればいくらでも短くなりそうだが それだとこのニュアンスは伝わらないだろう。良書。
4編収められた短篇集。 文庫版では、同タイトルが長編となっている。最後の中編「猛射つ」を長編化したものらしい。 ということは残りの3本の短編を「虚像の道化師」のほうに収録したのだな。
最後の中編は、姉を代議士に見殺しにされた弟が、レールガンで代議士を狙う話。 レールガンの武器としての限界が書かれていておもしろかった。
探偵ガリレオシリーズの7。4編収められた短篇集。 ちなみに、同タイトルの文庫本はなぜか7編収録になっているようだ。 どこから3編持ってきたんだろう。
安定したクォリティーで安心してサクサク読める。 TVシリーズの原作にあたるものもあるようだ。
推理小説家を描いた、メタな短篇集。推理小説を書くのも大変なんだなあ、と。
どんどん枚数が増えるのは、本当にどうにかならないものか。 ミステリーだけじゃなくて、SFもそうなんだよな。 だから入門者が減って、ラノベばかりが流行るんだ。
古くからあると思われている「伝統的」なものが、実は比較的近代に意図的に形成されたものであることを 論証した論文集。 たとえば、スコットランドといえば、バグパイプとキルトだが、実はスコットランドはアイルランド文化圏で このような「伝統」は19世紀になって、商業的な理由で創りだされたのだそうだ。
この他に、ウェールズの伝統行事、英王室の儀礼、ビクトリア朝時代のインド、植民地下アフリカ、 19世紀末から20世紀初頭におけるヨーロッパが俎上に挙げられている。
うまくやると簡単に「伝統」を作ることができるのは、 「江戸しぐさ」や「恵方巻き」からも明らか。 「大喪の礼」だってどこまで伝統的なのやら。。江戸期にできていたとは とても思えないし。。
童話作家「諸星隼人」は旅客機で飛行中に、宇宙生物の戦闘に巻き込まれ死亡するが、 宇宙生物に寄生されることで復活。白い巨人と化して、他方の宇宙生物に乗っ取られた生命体と、 戦うことに。他方の宇宙生物が、アルファ・オメガというキリスト教系宗教団体に取り付いたため、 世界は黙示録じみた様相を呈していく。
「ウルトラマン」+「20億の針」+「デビルマン」。描写がグロテスクで怖い。。
心と脳の関係を整理しようという試み。 2章、3章は哲学史。 基本的には、心は脳が産んだ幻影である、という立場。 多くの科学者が共有する、議論の対象にもならないほど ごく当たり前の立場のように見えるが、 一般的にはそうでもないのだろうか。
実に9年ぶりの新刊。映画を作ると言って休載し、映画ができて再開したと思ったら、デザイン全部変わってて驚愕。 1年ぐらい連載したら、単行本出すと言ってまた休載。なのにいつまでたっても出ず。。結局1年3ヶ月もかかって単行本化。 なかば諦めていたが、長生きはするものだ。
モータヘッドがゴチックメイドになって、デザインと名前が全部変わっただけかと思ったら、 どうもほかにも色々変わっているっぽい。 破裂の人形は、複数存在するMHだったと思うのだけど、一機しかないマークIIIなるものになっているようだ。 カーディナル・バングとかどうなったんだろう。
まずは、本当に出たことを喜びたい。でも、連載のほうはいつ再開するんだろうか。。 単行本出すたびに1年休むのもかんべんしてほしい。。