コネクトーム:脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか
ISBN4794221657
草思社
コネクトームとは脳の神経細胞の接続をすべての総体を意味する。 ゲノムが全遺伝子であるのと対比されている。 本書は、神経科学の現在の進行状況をコネクトームの立場から概説した本。
わかりにくいのだが、「コネクショニズム」は脳の接続が重要だという、まあ今ではある意味当たり前の立場。 「コネクトミクス」が、コネクトームを得ようとするプロジェクト。
興味深いが、それほど新しい内容はないような。。 ニューロン接続の解析でよく話の出てくる線虫「C・エレガンス」のニューロンは 人間のニューロンと全然構造が違っていて、ほとんどスパイクすらしないし、 シナプスについても情報がないというのは驚いた。
そもそも、すべての接続がわかったところで、何がわかるんだろうか。 何もわからないということしかわからないんじゃないか、という気がしてならない。
コネクトーム:脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか
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セバスチャン・スン
草思社
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