逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす
ISBN4004308755
岩波新書
二人の著者のうち、前者が経済学者、後者が生物学者。 要素還元論と全体論に対して、多重フィードバックを基盤としたシステムとして考えるべきだ、と説く。 要素還元論に基づく経済学や医療の限界を乗り越えるのである、と。
生物学者にしては、ドーキンスに対する理解はあまりにあさいような。あれはほとんどトートロジーなので、 そんなに簡単に限界が指摘できるようなシロモノではないと思う。
多くのシステムが多重フィードバックで成立しており、フィードフォワードで制御しようと すると破綻する、と言うのはたしかにそのとおりだと思うのだけど、 じゃあ、多重フィードバックシステムを設計して、意図した通りに動かすことが可能か、というと、 まあ、だいたい不可能なんじゃないかと。。それができれば苦労はしないよ。。
逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす (岩波新書)
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金子 勝 児玉 龍彦
岩波書店
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