覆面作家は二人いる
ISBN4043432011
角川文庫
普段は楚々としているのに、外に出るとべらんめえ調になる、極端な「外弁慶」のお嬢様作家が、 担当編集者をワトソン君として、さまざまな謎を解き明かす短編集。
随分久しぶりの再読。初めて読んだ時には、女性作家なのかな、 と思ったのだけど、いま読んでみると、明らかに男性作家だと思ったのはなんでなんだろうか。
第一話でお嬢様が最初に解く謎が、美術館そばの建物で女性が搬出していた荷物からムチがこぼれ落ちたが、 なぜそんなものが出てきたのか、というもので、答えはとあるクラシックの曲でムチを使うから、 というものなのだけど、これって「のだめ」にでてきたラヴェルなのね。
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