シルトの梯子
ISBN4150121605
ハヤカワ文庫SF
ハードSF長編。 隔離された宇宙空間での物理学の実験を行った結果、高速の1/2の速度で膨張する別の空間が発生して、宇宙が侵食される。膨張する空間の直ぐ側で、膨張の速度と同じ速度で後退しながら空間を調査する宇宙船上で、物理学者たちが侵食を停止しようと試みる。
タイトルのシルトの梯子は、ベクトルを曲線に沿って平行移動させる方法で、アイデンティティを保ったまま変化していく ことの隠喩になっている。空間が歪んでいる場合には経路によって結果が異なってしまう点も含めて。 久々のSF長編だが、面白かった。次は短編を読みたい。
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