2020年6月29日月曜日

新九郎、奔る!(4)

新九郎、奔る!(4) ゆうきまさみ ISBN 4098606712 小学館

後の北条早雲を描く応仁の乱漫画。なかなか進まない。 この巻では、所領である荏原荘に出向いて苦労する。 しかし、流石に上手だよな。。手練。

ヘンな論文

ヘンな論文 サンキュータツオ ISBN4046533412 角川

著者はオフィス北野の芸人だそうな。 さまざまな「おかしな」論文を探して紹介。 どれも面白いが「湯たんぽ」が白眉か。続編があるようなのでそちらも読んでみたい。

2020年6月20日土曜日

ドラゴン怒りの鉄拳

ドラゴン怒りの鉄拳

ブルース・リー主演。 上海租界が舞台。日本の武術道場が進出、中国武術館の館長を毒殺。 怒ったブルース・リーが復讐する。

なんというか、戦闘シーンばかりだし、一方的で凄惨だし、 日本人が敵役であるという点を割り引いても、ちょっとイマイチな感じ。

破裏拳ポリマー

破裏拳ポリマー

アメコミの実写化はそれなりに見られるものになってることが多いのに、 日本のアニメの実写化は何故こうなるのか、ということを考えさせられる。 十分お金をかければ、このストーリーでもそれなりに見られる映画になるんだろうか。。 金の問題なのか。 殺陣はいくらなんでももう少しちゃんとやってほしいかな。

女性ポリマーとして原幹恵が出てる。何か前もこんな役をしているのを見たように思って検索してみたのだが、これというのが見当たらない。キョーダインが出てくるフォーゼの映画だろうか。キューティハニーのTV版に主演してたらしいが、見てないし。。

2020年6月14日日曜日

息吹

息吹 テッド・チャン ISBN4152098996 早川書房

「あなたの人生の物語」のテッド・チャンによる珠玉の短編集。なんと、17年ぶりだそうな。なんてことだ。

  • 「商人と錬金術師の門」アラビアンナイト的なタイムトラベルもの。何かのアンソロジーで既読だがやはりすばらしい。
  • 「息吹」気圧差で駆動される生命がエントロピーの増大による危機を察知する。自分の頭の中を覗く描写が圧巻。これも既読。
  • 「予期される未来」自由意志に関する掌編。「牛の首」みたいでもある。
  • 「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」AIの育成と人権に関する中編。
  • 「デイシー式全自動ナニー」ある意味「ソフトウェア..」と同じテーマ。
  • 「偽りのない事実、偽りのない気持ち」ライフログが発達し、すべてのエピソード記憶を客観的に共有できるようになった際の混乱と、植民地時代のアフリカで文字を学んだ少年の話を重ねて描く。
  • 「大いなる沈黙」ヨウムってそんなに賢いんだろうか。
  • 「オムファロス」地質的に創世記の記録が見いだされ、人類が宇宙の目的であることが確信されている世界で、天文学的にそうでない証拠が見つかる。コペルニクスの天動説のインパクトはこんな感じだったのか。
  • 「不安は自由のめまい」プリズムと呼ばれる装置でパラレルワールドと通信できる世界で、自由意志の存在について葛藤する。
どれも本当にすばらしい。もっと書いてほしいものだが。。

2020年6月13日土曜日

グローバル資本主義VSアメリカ人

グローバル資本主義VSアメリカ人 篠原匡 ISBN 4296105485 日経BP

トランプ就任以降の雑誌連載のルポをまとめたもの。 国境を私的に警備する人から始まるが、 野球の小さな独立リーグでプロへの夢を追う日本人の話もすごかった。 シリコンバレーのトレーラーハウスの話は聞いていたがめちゃめちゃな話だ。 日本人の感覚でいうと土地はいくらでもあるように見えるので、 安価な公共アパートコンプレックスをいくつか立てれば解決しそうなんだが、 それはそれでまたさらなる混乱を呼ぶことになるのだろうな。