「ゼロから学ぶPythonプログラミング」を講談社様よりご恵贈いただきました。手元にあった、「1から始めるJuliaプログラミング」と。 やはり、0オリジンのPythonは「ゼロから」。1オリジンのJuliaは「1から」。
この2冊かなり好対照でおもしろい。 「ゼロPython」のほうは、フルカラー、チャート式の参考書を読むような、噛んで含めるような近代的なつくり。読者の興味を引くようなサンプルコードをたくさん示している。対象読者は、プログラミング自体が初めての人。
「1Julia」のほうは、ある意味古典的な言語入門書で、ハードコア。興味がある人には十分な情報を与えるが、興味がなければついてこなくていい、みたいな。 対象読者は、すでに2,3個言語を知っているような中級者。
「ゼロPython」、なんでフルカラー240ページで2400円で作れるんだろう?ふしぎ。 Colab前提というのも画期的かも。処理系のインストールは説明するのも大変だし、MacとWindows両方書かなければならなかったりして言語入門書でいつも問題になる部分なのだけどクラウド前提なら全部端折れる。時代。
「ゼロPython」言語入門書としてみるとかなり食い足りないところも。オブジェクト指向は説明されているけど、クラスメソッドについては書かれていなかったり。他にも結構重要な言語コンストラクトが省略されてる。でも、ページ数と対象読者を考えれば妥当なのだろう。
「ゼロPython」サンプルプロジェクトが非常に多彩で面白い。いきなりMecab で形態素解析してみたり、最後はGANまで行ってみたり。どうせ写経になっちゃうので、若干やりすぎな気も。でも、入門者にここまでできることを示すのには有効なのかな。
どうでもいいけど、著者のお名前が、特撮音楽作曲しそう。
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