2022年4月11日月曜日

ロシアはどこに行くのか─タンデム型デモクラシーの限界

ロシアはどこに行くのか─タンデム型デモクラシーの限界 (講談社現代新書) 中村 逸郎(著) ISBN 4062879689 講談社

YouTubeでよく見かけるちょっと面白い筑波大学のロシア専門家、中村先生の2008年の本。 プーチンが2期の大統領を務めた後、メドヴェージェフを大統領に立てて首相になり、 ジョージア(当時はグルジア)に攻め込んで4日で停戦した時点のはなし。

タンデム型、というのは、メドヴェージェフとプーチンの2頭立て状態を意味する。 この時点では、2期大統領をやったらその後返り咲くことはできない、という前提なので、 比較的自由主義的な観点を持つメドヴェージェフとプーチンの関係がどうなるのか、という 観点で書かれている。実際には、プーチンは全く権力を手放さなかった上、 どさくさに紛れて憲法書き換えて大統領に返り咲いてしまうわけだが。。

しかし、14年前の時点ですでに明らかにヤバい、半分失敗国家みたいな状態になってる。 放置したのはまずかったなあ。後知恵では、ジョージアのときにもっとちゃんと制裁しておけば 勘違いしなかったのかもしれない。

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