これも短編集。物語好きのお金持ちが、物語を語れる女性たちを募集し、寝椅子に横たわりながら聞いたお話、という体裁。17編。いずれもヤマもオチもないのだけどじんわり来るお話ばかり。さすが名手だ。
これ、直木賞の候補作だったらしい。その後、「鷺と雪」で取っているのはご存じの通り。そういえば「鷺と雪」まだ読んでないな。
とか見た映画とか
これも短編集。物語好きのお金持ちが、物語を語れる女性たちを募集し、寝椅子に横たわりながら聞いたお話、という体裁。17編。いずれもヤマもオチもないのだけどじんわり来るお話ばかり。さすが名手だ。
これ、直木賞の候補作だったらしい。その後、「鷺と雪」で取っているのはご存じの通り。そういえば「鷺と雪」まだ読んでないな。
短編集。というよりもショートショートに近い。何しろ300ページ弱に23編も。短いものは3ページ弱だったり。
しかし北村薫、短編うまいなあ。わずかな紙面でほっこりと余韻の残る文章がよくかけるものだ。この短編集には、いろんなところに書いたものが集めてあるのだけど、こういうのは、まとめて読むよりもひとつづつ、大事に読みたい気もする。
未曾有の悲劇から25年。各地に入植した日本人はそれぞれに拠点を築いていた。中田首相は、メガロフロートによる日本再建をもくろむが、 中国との利権対立で暗礁に。さらに地球シミュレータ(!)によって、大規模な氷期の訪れが予想され、混乱に拍車がかかる。
小松左京を中心としたチームが構成し、谷甲州が執筆、というスタイルでかかれた続編。何でも元々日本沈没は、沈没以後を書くための小説だったらしい。そういう意味ではこちらが本編。科学的な考察、政治的な考察がちゃんとされていて読み応えがある。米国と対立した日本を救うのがリークだというのも、WIki Leaksやsengoku事件を思わせる。ユダヤ人との比較、ナショナリスト対コスモポリタンの議論も興味深い。
特筆すべきは、地球シミュレータの大活躍。関係者は是非読むべき。こんなに精度よく予想できるんだったら本当にいいんだけどね。。。
著者は、JAXAの「現役宇宙エンジニア」。 イラストというか漫画をあさりよしとおが書いている。「科学漫画のオーソリティ」だそうだ。そうだったのか。
内容は中高生向け?の解説書。あさりよしとおの漫画解説もわかりやすい。 重力井戸への突入、脱出に多大なコストがかかる惑星をさけて、 小惑星ベルトに行って中を掘ってコロニーを開拓するべき、と説く。 なるほどね。宇宙に行くのは理屈じゃない!という熱さがよい。
21世紀の半ば、人類は謎の異星人エシャトンによって、数千光年に渡る範囲に強制的にばらまかれた世界。 人類はそれぞれのばらまかれた点で独自の文化を形成し星間航行に乗り出し再会していたが、 エシャトンはその後も、因果逆転を本質的に意味する超光速航行を意図する種族を滅ぼしている。 そんななか、旧ロシア帝国の伝統を引く、技術を否定し19世紀に退行した世界に、 電話が降り注ぐ。電話は情報と引き替えに願いをあらゆる願いをかなえ、 急速に世界の経済と政体を破壊する。
これを侵略ととらえた帝国の主星は艦隊の派遣を決定。艦隊は時間を遡航しての 不意打ちを仕掛けることを決定。 しかし、艦隊にはこれを妨害する任務を帯びた工作員が。 さらに国連から謎の密命を帯びた美女が。。
なんか、ガジェットいっぱいすぎておなかいっぱいです。 エシャトンは完全にスルーだし、フェスティバルも嵐のように去ってしまうし。。。 アレステア・レナルズとかもそうだけど、最近のイギリスSFはいろいろ 盛り込みすぎなんじゃないだろうか。 まあ、面白くはあるのですが。
Excelほど「創造的」な使われ方をしているソフトも珍しい。 あるときもらったExcelファイルには、複数のファイルがただ貼り込まれているだけだった。 つまり、アーカイバの代わりに使われていた、という。。。 履歴書などのテンプレートがWordじゃなくて、Excelだったりすることもよくある。
まあ、つまりExcelはある意味万能なので、いろんな使い方ができちゃう、ってことなんだろう。 この本は、そんなExcelをつかってWebページやソフトウェアなどのデザインモックを作りましょう、 という本。Excel方眼紙を使うのは日本人だけかと思っていたら、そんなことはないらしい。 Excelには、いろいろな部品があるし、UIがこなれているから、やりたいことがすぐできるので プロトタイピングにぴったり、ということなんだろう。
しかし、それでいいのか、という気も。明らかに別の目的に作られたソフトウェアなのに。 とはいえ、Excelほどお金をかけて作られたソフトウェアも滅多にないわけなので、 プロトタイピング用にあらたにソフトウェアを書くよりもなんぼか効率的なのかも。。。うーん。
オライリーにはめずらしいフルカラー。付録に安藤幸央氏による、日本版オリジナルのiPhone UIプロトタイピングという記事付き。
椎名誠のデビュー作なのだそうな。昭和54年に単行本がでている。 駅員や警官、さらに教条的なルールを押しつけてくる国分寺の古書店のオババに対する 愛憎をぶちまける、エッセイ?なのか?
自ら「昭和軽薄体」をなのる軽い文体は今読んでも面白い。30年前当時はさぞやインパクトあっただろう。