2020年9月20日日曜日

ヴェールドマン仮説

ヴェールドマン仮説 西尾維新 ISBN406516494X 講談社

西尾維新の100作目の小説だそうだ。なんとも多作だ。
 絢爛たる9人家族のひとりでありながらフリータである主人公が 家族の手を借りて連続殺人犯を追う。

仮設シリーズの1作目になりそうな予感。キャラの掘り下げは今後に期待。

アントニオ・コラディーニの彫刻はぐぐるといろいろ出てくるが、すごい。 技工に走り過ぎというきもするが。。

2020年9月10日木曜日

海底軍艦

海底軍艦

旧日本軍の残党が南の島で密かに開発を続けていた潜水戦艦(空も飛ぶ)。 太平洋の海底のさらに地下に潜んでいたムー帝国が、各国に宣戦布告したのを受け、 残党にかつての上司が出撃を依頼するも、残党はもう一度戦争をするために作ったのだ、 と拒否。結局は説得されて、ムー帝国を滅ぼすのだけど、 これムー帝国がなかったら結構やばい展開になっていたような。。 密かに開発した超兵器で米国に報復、とか架空戦記の世界。

1963年作品。戦後18年しか経ってないので、海軍残党もまだ普通に生きてるんだなあ。。

2020年9月6日日曜日

バベル九朔

バベル九朔 万城目 学 ISBN4041077621 角川文庫

祖父の立てた雑居ビルの管理人をしながら小説家を夢見る主人公。タイトルが決まらないまま投稿締切日を迎えたところで、幻想的な事件に巻き込まれる。

なんかオチがよくわからなかった。結局これってどうなってるんだ?ループを回ってるようだけど、ひとまわりした主人公は元のループに戻れるんだろうか?

読み始めてから読み終わるまでの間に、ジャニーズ主演でドラマ化されることが発表された。なんか番組のHPを見ると随分話が違うようだけど。。まあそんなもんか。

2020年9月5日土曜日

妖星ゴラス

妖星ゴラス

地球の6000倍もの質量を持つ遊星が地球に接近。人類は総力を上げて南極に多数の核融合ロケットを設置、地球の軌道を変えて避ける。。。というかなりスケールの大きいというかなんというか。。。 ロケットなり何なりで加速度をつけたければ、かなりの質量を高速で宇宙に対して放射しなければならないのだろうけど、大気圏内でロケットふかして、なんとかなるもんなんだろうか。 むかしからざっくりストーリーは知っていたのだけど、普通遊星の起動を変える話になりそうなのに、なぜ地球の方を、と思ってた。遊星の質量が6000倍なら、たしかに地球の方の軌道を変えたほうが手っ取り早いのかもしれない(そんなことはない)。

1962年の作品で、時代設定は80年代。軽い感じで土星まで調査に行く感じになっていて未来感がすごい。 かなりちゃんとした考証をしているのに、子供っぽいタイトルで損をしている感じがする。 南極の巨大セイウチは出さなくても良かったんじゃないかなあ。。

2020年8月31日月曜日

掟上今日子の設計図

掟上今日子の設計図 西尾 維新 ISBN406518990X 講談社

掟上今日子シリーズの12作目。 立体駐車場が爆破され、美術館の爆破が予告される。 例によって疑いをかけられた厄介は今日子さんを呼ぶが、 それは犯人の意図したことだった。

2頭の犬を連れた盲目の爆弾処理係 扉井警部補(女性)とともに 美術館にしかけられた爆弾を探す二人だが、犯人の罠にはまる。

いつもどおりと言えばいつもどおりだが、面白かった。 キャラのたった美術館館長さんがあまり活躍しなくて残念。

前作の短編集のラストで厄介が留置場にいるところで終わっていたが、 その続きではなかった?

2020年8月24日月曜日

ランクA病院の愉悦

ランクA病院の愉悦 海堂 尊 ISBN4101333149 新潮文庫

短編集。そこはかとなく漂う星新一臭は、P氏とかR氏とか言ってるからだけではないだろう。 「ガンコロリン」なんかは筒井康隆っぽいかもしれない。

2020年8月22日土曜日

漬け物大全 世界の発酵食品探訪記

漬け物大全 世界の発酵食品探訪記 小泉 武夫 ISBN4062924625 講談社学術文庫

世界各地の漬物を紹介。こんなに色々あるとは。 かならずしも発酵食品ではない、醤油漬けとか酢漬けとかも書かれている。 肉系の発酵漬物はあまり縁がないなあ。サバのヘシコは一度食べてみたけど、 しょっぱすぎてよくわからなかった。もう一度チャレンジしてみたい。