池袋の何でもや真島マコトの活躍を描くシリーズ2冊目。 1巻同様「クール」な感じでいいんだけど、描かれている事件が かなり陰惨でちょっときつい。パトリシア・コーンウェルとかに 比べれば、そんなにひどいわけでもないんだけど、日本が舞台で 日本人の子供が被害者として描かれると、 やっぱりちょっと、読後の不快感の強度が違う。 このシリーズ、今後も読むかどうか迷うところだ。
文藝春秋
売り上げランキング: 27826
とか見た映画とか
池袋の何でもや真島マコトの活躍を描くシリーズ2冊目。 1巻同様「クール」な感じでいいんだけど、描かれている事件が かなり陰惨でちょっときつい。パトリシア・コーンウェルとかに 比べれば、そんなにひどいわけでもないんだけど、日本が舞台で 日本人の子供が被害者として描かれると、 やっぱりちょっと、読後の不快感の強度が違う。 このシリーズ、今後も読むかどうか迷うところだ。
舞台のセドナは、冥王星よりもさらに遠い楕円軌道をもつ実在の小惑星。この世界では 人工太陽を持ち、人口的に重量物質を内核に流し込まれて、大気を持ち 居住可能な環境としてテラフォームされている。しかし、 過去において大規模な人類同士の抗争の戦場となり、多数のナノマシンが ばら撒かれた結果、生態系が破壊されて、ほとんど居住不能になっている。 夜になるとナノマシンの砂嵐が吹き荒れる。
このお話は、戦闘において脳にダメージを受けたため、聖なる白痴となった 主人公ゴロが、セドナに唯一駐留する老将軍と、お供のアンドロイドとともに 先の大戦犠牲者の遺骨を収集する、というもの。 ヤマもなければオチもない。
素直に読めば、日本は二次大戦の戦没者の遺骨収集を国を挙げてやるべき、 というように読めるんだけど、そこまですら考えないで書いていそうで怖い。
ナノマシンがほとんど魔法の用に扱われている。なにしろ、 語り手はナノマシンの集合体がなんとなく意思をもった何かだし。 老将軍の遺志で、戦没者の遺書が太陽系中に発信されるし。 こういうのってSFでもなんでもないよね。
著者は、サイバラの元旦那。サイバラに家を叩き出されての 各地放浪エッセイ。やっぱり、お酒のみすぎだよ。 お酒怖い。
再読。というか再読のつもりはなかったのだけど、読んだことがあったという。。。 たった4年前なのにほとんど全部忘れている。。
短篇集。仮想世界で生きる話が多いのだけど、大量の脳を仮想的に計算機の中で実行してしまう イーガン流とは違って、脳はそのままで入出力だけ計算機につなぐというマトリックス流。 よくも悪くも、アイデンティティが「肉体」に立脚しているわけだ。 それにしても古いコンピュータに干上がった脳が入ったカプセルがたくさんぶら下がっている、というのは なかなかイヤな絵面だ。
短篇集。「ワンの絨毯」を含む7編。イーガン