天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河
ISBN4150310505
ハヤカワ文庫JA
毎回話しが飛ぶのでついていくのが大変なシリーズ5作目。今回は数千万年前の 遠い銀河で起きた被展開体知性の発生と、4作目と同時期の 太陽系の小惑星ベルトの農場での父娘の生活を並行して描くという離れ業。 知性の発生の描写は実にたくみで、「そういうこともあるかなあ」と思わされて しまう。農場での生活の描写も見てきたかのよう。
これでようやく、六本腕の猿や羊の話がつながった。でもまだ一作目の 世界まではかなり遠い。ちゃんと着地してくれるのを楽しみに待とう。
ところでこのシリーズ、翻訳して輸出したりしないのだろうか。その価値は十分ある と思うのだけど。
天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)
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小川 一水
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