スティーブ・ジョブズ
ISBN4062171260, ISBN4062171279
講談社
ベストセラーになった、アップルの創設者スティーブ・ジョブズの伝記。
ようやく読んだ。
基本、礼賛本ではあるのだけど、かなりジョブズの負の側面にも言及して興味深い。
しかし、自ら築いた会社からたたき出され、その後も失敗を繰り返したけど、
斜陽の会社に戻って立て直し、前例のないような収益を上げる、なんて、
ジャンプ漫画みたいに燃える展開だ。
ジョブズは偉大な人物だけど、一緒に仕事するのは本当にしんどそうだ。
1,2年なら是非一緒にやらせて欲しいけど、それ以上は無理っぽい。
現実歪曲フィールドをApple][のころから使いこなしていたとは驚きだ。
読んでて、昔のアップル製品のことをいろいろ思い出した。
わたしが中学生のころ、apple][ は高嶺の花で、ひとりだけ持ってる先輩がいらして
羨ましいと思っていた。
LISAのパロディのLIKAとかいうのがAh!Skiに載っていた。
マッキントッシュが発表されたときには、
特集を組んだ1984年11月号のbitを初めて買ったりした。
apple][cは本当にきれいなマシンだった。
バイト先で見たNeXTは訳の分からない形をしていて、画面は綺麗だけどクソ遅かった。
ジョブズのプレゼンは神がかっているが、それが地道なリハーサルと
改善の賜だというのを知ってちょっと安心した。なんとなく天才だから
ナチュラルにああいうプレゼンになるのかと思っていた。
ジョブズのような才のないわれわれは、もっともっとリハーサルをちゃんとやらないと
いけないということだな。
書籍への注文としては、これだけデザインに言及している本なのだから
製品の写真をもっと載せてほしかった。いくら言葉で説明しても
NeXTのインパクトは伝わらないと思うのだ。
ウォルター・アイザックソン
講談社 (2011-11-02)
売り上げランキング: 146
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