2015年7月20日月曜日

ニューラルネットワーク情報処理―コネクショニズム入門、あるいは柔らかな記号に向けて

ニューラルネットワーク情報処理―コネクショニズム入門、あるいは柔らかな記号に向けて 麻生 英樹 ISBN 4782851243 産業図書

1988年、いわゆる第2次ニューラルネットワークブームのなかで刊行された名著。 何がすごいって、いまでもamazonで普通に買えるのがすごい。

180ページとコンパクトにまとまっているが内容は濃い。 パート1とパート2に分かれていて、パート1でメカニズムと学習アルゴリズム、応用を、 パート2では分散知識表現と記号との接地について議論している。 狭い意味でのニューラルネットではなく、ボルツマンマシンを含めたグラフィカルモデル一般に広げて 議論しているのもさすが。

今の目から見て面白いのは、4章が「ハードウェアとソフトウェア・シミュレータ」という書き方になっているところ。 つまり、このころのニューラルネットはハードウェアの計算モデルとして考えられていて、 ソフトウェア実装は「シミュレータ」なのだ。。 この本が書かれた当時は、Massively Parallel Processing 等と言って、並列度を上げることが よしとされていた時期だから、当然なのかもしれない。

しかし4半世紀経って振り返ってみると、今またハードウェア実装を考える時期に来ているような気も。。

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