2017年3月1日水曜日

AIと人類は共存できるか?

AIと人類は共存できるか? 早瀬耕、藤井太洋、長谷敏司、吉上亮、倉田タカシ ISBN4152096489 早川書房

それぞれのSF短編にAI学者が解説をつけるという体裁のアンソロジー。

  • 早瀬耕「眠れぬ夜のスクリーニング」×東京大学特任講師・江間有沙
    周辺のプログラマがAIなのではないかと疑うマネージャが実は。。
  • 藤井太洋「第二内戦」×電気通信大学大学院情報理工学研究科教授・栗原聡
    アメリカ南部が独立した国家FSAに流出したFPGAモジュール「ライブラ」を探索しに向かった 探偵は、ソフトウェアとして再実装されたライブラがあらゆるものを最適化していることに気づく。
  • 長谷敏司「仕事がいつまで経っても終わらない件」×国立情報学研究所・相澤彰子
    憲法を改正するためにAIの力をかりて世論誘導を試みる与党。AIシステムをうごかすには 周辺の人間が同じ速度で仕事をする必要があり、屍の山が築かれる。
  • 吉上亮「塋域の偽聖者」×筑波大学システム情報系助教・大澤博隆
    チェルノブイリの跡地を管理するAIと、チェルノブイリに再生した自然を聖地として崇める 自然保護団体の戦い。
  • 倉田タカシ「再突入」×公立はこだて未来大学教授・松原仁
    AI補助でだれもが芸術的なものを作れるようになった時代の最後の巨匠による 大気圏からの再突入をモチーフにした芸術。

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