短篇集。
伊藤計劃をとにかく読まないといけないようだ。
とか見た映画とか
短篇集。
前作から150年後、「酸素いらず」達は弱体化し、ロイズとその傘下のMHDが覇権を握っている太陽系 アステロイド・ベルト。「恋人たち」はなぜか「救世群」と寄り添うようになっている。 「救世群」の少女イサリは、人工的に自然を模したコロニーで遭難しかけ、 MHDのCEOの息子アイネリアに救われる。 アイネリアは、初の恒星間宇宙船ジニ号で旅立とうとしている。 「救世群」は、ドロテアから、六本腕の猿を回収。弱毒化していないオリジナルの 冥王斑ウィルスを入手する。その活動のうらには、例の知性体が。。
巻末に年表と各話の登場人物、概念表がついて随分見通しが良くなった! 後どのくらい続くんだろうか。1巻の時間軸までは後300年分ぐらいしかないのだが。
ヒロインのイサリは、1巻にでてくる怪物と同じ名前。1巻の「咀嚼者」たちは硬殻化した 「救世群」なのだろうか?
仮定体と呼ばれる謎の知性体に翻弄される人類を描く三部作最終巻。まってた。 時間封鎖(SPIN)、無限記憶(AXIS)に続く三作目の原題は「VORTEX」。
時間封鎖解除後のテキサスでの精神科医と警官の物語と、 その10000年後、暫定アーチから蘇ったターク、アイザックとトレイヤの物語が並行して描かれる。 後者は、前者のオーリンという少年の自動筆記する手記として登場する。
タークとアイザックは蘇ったところで仮定体を信奉する狂信的な団体ヴォックスに保護されるが、 戦闘に巻き込まれる。ヴォックスは複数の浮島を連結した動く都市国家。アーチをくぐって 様々な世界をたどってきている。仮定体と特別な関係を持つと思われるこの二人を擁することで、 環境汚染のため放棄されていた地球に帰還し、仮定体と合一することを望むが。。。
最後が、ワイドスクリーン・バロックみたいになっててびっくり。 SFネタもすごいけど、人物描写がたくみで小説として グングン引き込んで読ませる力がある。
昨今のSFと作家では一押し。他の作品もどんどん翻訳して欲しい。
正月やクリスマスなどの行事における食行動のモニタリングとヒヤリングから、 現代社会の問題点を探る試み。 普通ならアンケートで済ましてしまうところを、被験者(主婦)にカメラを 渡して撮影させ、アンケートとの矛盾を検証したり。カメラもデジカメだと 映像を自分で見なおして我に返ってしまうかもしれないので、再生ができない 使い捨てフィルムカメラを使わせるなど、徹底している。
自ずと結論などはないのだけれども、一言で内容をまとめると、 核家族という最少の社会的な構造すら保てなくなりつつある、 といったところか。
正直、正月やクリスマスに何を食べてもいいとは思うけど、 アンケートの回答にある子どもとの妙な距離感が気になる。
CIAのエージェント二人が、同じ女性に恋に落ち、競い合う。 女性役にLegally BlondeのReese Witherspoon。 エージェント二人は、Chris PineとTom Hardy。
べたなコメディなわけだが、Reese Witherspoonが全く魅力的に見えないので、 どうして二人で取り合ってるのかよくわからん、という状態に。
邦題「ブラック&ホワイト」。なぜ??
Robert Downey, Jr. とJude Lawのホームズシリーズ第2作。 モリアーティ教授との戦い。1作目同様アクション大作になっている。 もう少し知力戦の演出が欲しかったなあ。。
兄のマイクロフトまでめちゃめちゃなキャラになって登場。 峰不二子を髣髴とさせる悪女アイリーンが早々に退場してしまったのは残念。
いかにも続編がつくられそう。アイリーン復活するという話もあるらしいのでぜひ。
SFミステリーもの。 圧倒的な技術力で君臨する「AIソース」と呼ばれる人工知性体が 構築したシリンダー状の人工天体で、「ウデワタリ」と呼ばれるナマケモノのような 知性体が発見される。調査のために訪れた人類のベースキャンプで殺人事件が発生、 主人公の捜査官アンドレアが呼び出される。
日本語タイトルともなっているシリンダー天体の設定が秀逸。 普通、シリンダー型と言えば、外周上に居住地を作るのが当たり前だが、 この天体の直径は1000キロもあり、外周部には有毒な気体が充満。 中心軸近くに繁茂した植物近辺しか居住可能な場所がない。 回転することで遠心力が発生しているので、居住区域で「落ちる」と1000キロにわたって円周方向へ落下 することになる。
同じ世界、主人公のシリーズ物の一つらしい。他の作品も翻訳されるかな??