いま集合的無意識を、
神林 長平
ISBN4150310610
ハヤカワ文庫JA
短篇集。
「ぼくの、マシン」雪風の主人公の過去の述懐。ネットワークブートし、ネットワークに依存するコンピュータは、自分だけが制御できるパーソナル・コンピュータではない、と、ハックした深井少年は警察に捕まってしまう。2002年にこれを書いていたというのはたしかにすごい。
「切り落とし」サイバー世界の影響で多重人格が一般的な世界。主人公の探偵は、内偵中の男性がバラバラ殺人の被害者になったと知り、疑われるのを恐れて、警察の容疑者尋問をサイバー世界でシミュレートするが。。。
「ウィスカー」感能力を持つ少年がケサランパサランのような生き物を見つける。
「自・我・像」クラウド上に構築される意識ドゥウェルが、その想像のなかで別の世界を作り、、
「かくも無数の悲鳴」多くの追手から逃げて種族発祥の地である地球に逃げ込んだ主人公は、宇宙を存在せしめている深存在の存在をめぐる賭けにまきこまれる。
「いま集合的無意識を、」夭逝した作家伊藤計劃への返答。
伊藤計劃をとにかく読まないといけないようだ。
神林 長平
早川書房
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