連環宇宙
ISBN4488706061
仮定体と呼ばれる謎の知性体に翻弄される人類を描く三部作最終巻。まってた。 時間封鎖(SPIN)、無限記憶(AXIS)に続く三作目の原題は「VORTEX」。
時間封鎖解除後のテキサスでの精神科医と警官の物語と、 その10000年後、暫定アーチから蘇ったターク、アイザックとトレイヤの物語が並行して描かれる。 後者は、前者のオーリンという少年の自動筆記する手記として登場する。
タークとアイザックは蘇ったところで仮定体を信奉する狂信的な団体ヴォックスに保護されるが、 戦闘に巻き込まれる。ヴォックスは複数の浮島を連結した動く都市国家。アーチをくぐって 様々な世界をたどってきている。仮定体と特別な関係を持つと思われるこの二人を擁することで、 環境汚染のため放棄されていた地球に帰還し、仮定体と合一することを望むが。。。
最後が、ワイドスクリーン・バロックみたいになっててびっくり。 SFネタもすごいけど、人物描写がたくみで小説として グングン引き込んで読ませる力がある。
昨今のSFと作家では一押し。他の作品もどんどん翻訳して欲しい。
連環宇宙 (創元SF文庫)
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ロバート・チャールズ・ウィルスン
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