普通の家族がいちばん怖い―崩壊するお正月、暴走するクリスマス
ISBN4101305617
新潮文庫
正月やクリスマスなどの行事における食行動のモニタリングとヒヤリングから、 現代社会の問題点を探る試み。 普通ならアンケートで済ましてしまうところを、被験者(主婦)にカメラを 渡して撮影させ、アンケートとの矛盾を検証したり。カメラもデジカメだと 映像を自分で見なおして我に返ってしまうかもしれないので、再生ができない 使い捨てフィルムカメラを使わせるなど、徹底している。
自ずと結論などはないのだけれども、一言で内容をまとめると、 核家族という最少の社会的な構造すら保てなくなりつつある、 といったところか。
正直、正月やクリスマスに何を食べてもいいとは思うけど、 アンケートの回答にある子どもとの妙な距離感が気になる。
普通の家族がいちばん怖い―崩壊するお正月、暴走するクリスマス (新潮文庫)
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岩村 暢子
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