啓示空間
ISBN4150115338
ハヤカワ文庫SF
物語は3つの視点で始まる.辺境の惑星の発掘現場で古代文明の遺跡を発掘するダン・シベルス,カムズ・シティで殺し屋となる元兵士のアナ・クーリ,巨大近光速船で融合病にかかった船長の世話をするイリア・ボリョーワ.シベルスはかつてシュラウドと呼ばれる謎の空間に挑み,その内部の啓示空間に触れて生還したことがあった.クーリは,シベルス暗殺のためにマドモワゼルに雇われ,近光速船に潜入する.近光速船は船長の治療のためにシベルスを追っていた.
とにかく,分厚い.1000ページ1400円っていったい.この本に限らず,最近のSFはとにかく量が多くて読むのがキツいのだけど,これは,ジャンルとして袋小路に入っていることのあらわれなんじゃないだろうか.ネタ(SFガジェット)も盛り込み過ぎだと思う.オリジナリティのあるネタはあまりないから,取りあえず盛っておきました,という感じも.崩壊しかかっている巨大近光速船のディティールは面白かった.同作者の「カムズ・シティ」も読むかな..
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