2010年10月12日火曜日

奇想小説集

奇想小説集 山田 風太郎 ISBN4062748630 講談社文庫

山田風太郎の短編集。忍法もの以外を読むのは初めてだ。 現代、といっても60年代かな。 日本の人口が増えすぎるので貞操帯を義務づける話なんかは、 アイディアといいその後の展開といい、いかにも筒井康隆が書きそうな話だ。 人口減ってどうするんだ、という今の時代に読むと何とも皮肉だが。

「黄色い下宿人」は、ホームズもののパロディ。若い日の夏目漱石が ホームズの鼻をあかすという。時代的にはぴったりらしい。しかし、 あの時代に一人で外国に長期滞在は本当に大変だっただろうなあ。

奇想小説集 (講談社文庫)
山田 風太郎
講談社
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