虐殺器官
ISBN4150309841
ハヤカワ文庫JA
2009年に35才の若さで夭逝した伊藤計劃の第一長編。 あちこちで名前を見かけていたのに読んでなかったのは不覚、という傑作。 こんな人がわずか3本の長編(うち一本はメタルギアソリッドのノベライズ) だけ残して逝ってしまうとは。。。残念だ。
大量虐殺を伴う内戦が頻発する世界。内戦の首謀者を追うと、常にそこには 謎の米国人ジョン・ポールの影が。 薬物とカウンセリングで「良心」を減摩させ 自らも殺戮を繰り返す米国エージェントの主人公は、 ついにジョン・ポールを追い詰めるが。
タイトルがタイトルなだけに、きつい描写も多い。映像化されたらとても 見てられないだろう。 「虐殺器官」というアイディアが秀逸。実際、そんなものでもあるんじゃないかと 思えてくる。昨今のシリアとかルワンダとかスーダンとか。。。
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