2014年3月22日土曜日

タブーの漢字学

タブーの漢字学 阿辻 哲次 ISBN4062921839 講談社学術文庫

一般にはあまリ触れられることのない漢字の雑学?に関してまとめた本。 大変に面白い。 「恭」(うやうやしい)という漢字が大便を意味するのは、科挙の試験時の 習慣に源があった、など。

特に面白かったのは、歴代皇帝や先祖の諱(いみな)を使わない「避諱」という習慣。 先祖の諱と音が同じだという理由で特定の官職につけない、とか傍目からすると 馬鹿らしいとしか言い様がない。 使ってはいけない諱のリストを漢字辞典に載せたために、一族郎党死刑、 というのもびっくり。 中国が長期停滞していた理由の一端が分かったような気がする。

タブーの漢字学 (講談社学術文庫)
阿辻 哲次
講談社
売り上げランキング: 410,116

0 件のコメント:

コメントを投稿