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とか見た映画とか
立川流顧問でもある作家吉川潮による、立川談志の対談形式の自伝。実は立川談志の落語は数えるほどしか聞いたことがないが、確かにうまい、というか天才を感じる。落語ブームのなか、立川談志がブイブイいわせていたころのことは全然知らないので、非常に興味深く読んだ。
しかし同門でやはり図抜けた名人、現落語協会協会長の小三治に関してほとんど言及が無いのはなんでなんだろう?すごく仲が悪いんだろうか??私は小三治がひいきなので気になる。
「試してガッテン」で知られる弟子の志の輔を絶賛しているのもびっくり。まともに落語を聞いたことがないけど、ぜひ一度聞いてみなければ。
対談集。4回の対談と、書き下ろしの養老孟司による宮崎アニメ評論、これも書き下ろしの、宮崎駿による子供を育てるための幼稚園と街のイメージボードが納められている。イメージボードは文庫本で読むのがもったいない完成度。
まあ、言ってしまえば、おっさん同士が回顧して意気投合しているだけなのだが、現在の子育てが異常に難しいのは、実感としてある。どうしたらいいのか分からない。
そういえば1つめの対談で話題になっている「もののけ姫」まだ見てないな。DVD買ってあるんだけど、リージョンコードが違うのでPS2を引っ張り出さないと見られないんだよな。むう。
著者は、ボディーワークの専門家にして能楽師という、かわった経歴の人物。内容としてはすり足のようなトレーニングを行うことで、深層筋、特に大腰筋を使った動きを身につけることが重要だ、ということ。昔の日本人の動作を殆ど証拠なしに賞賛するというこの手の本にありがちな書き方には閉口するけど、大腰筋が重要だというのはそれなりに納得。
ただ、書かれている通り、西洋人の歩き方は実は大腰筋を使ってるんだ!ということになると、別にそれは「和の所作」じゃないんじゃないの!と突っ込みを入れたくなるような気も。