2013年3月9日土曜日

黎明の星

黎明の星 ジェイムズ・P・ホーガン ISBN4488663257, ISBN4488663265 創元SF文庫

木星からアテネという惑星が飛び出し(!)、太陽系のバランスがめちゃめちゃに 崩れ、アテネの接近で地上の文明が崩壊する破滅モノSF「揺籃の星」の続編。 技術と科学を信奉する原始共産制集団クロニアは地球の復興を目指すが、 前作で辛くも地球を脱出した勢力は武力による統治を目指し、クロニア人と 対立する。

世界の設定が強烈。地球は恒星だった土星の衛星で、常に土星をむいた側にパンゲア があったが、裏に小惑星が衝突することで、重力が増大、恐竜が絶滅。 1万年前(!)に土星系を離れ現在の軌道に。
5300年前に、木星から金星が飛び出し(!)、金星軌道にあった火星を弾き飛ばす。 弾き飛ばされた火星は地球と接近遭遇を繰り返し、その間に火星から水が 地球に供給された。 「神々の指紋」みたい。。なんともまあ。 進化論に関してもなんか変なスタンスになってる。

3部作の予定だったのだけど、ホーガンが亡くなって3作目はないらしい。 この後どういう展開にするつもりだったのか、残念ではある。

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