著者は,元松沢病院の精神科医.松沢病院のような専門病院には,警察で保護したものの精神障害のため,逮捕しても立件できないような患者が送られてくるのだそうだ.
犯罪を犯した精神障害者が司法の埒外になり,精神病院に丸投げされている(いた?)のは日本ぐらいで外国では専門の施設があるのが普通なのだそうだ.そりゃそうだよな.そうするべきだ.日本でも,2005年にできた「心神喪失社等医療観察法」で改善されつつあるはずらしいのだが,実際の所どうなんだろう.
とか見た映画とか
著者は,元松沢病院の精神科医.松沢病院のような専門病院には,警察で保護したものの精神障害のため,逮捕しても立件できないような患者が送られてくるのだそうだ.
犯罪を犯した精神障害者が司法の埒外になり,精神病院に丸投げされている(いた?)のは日本ぐらいで外国では専門の施設があるのが普通なのだそうだ.そりゃそうだよな.そうするべきだ.日本でも,2005年にできた「心神喪失社等医療観察法」で改善されつつあるはずらしいのだが,実際の所どうなんだろう.
例によってUAで鑑賞.とかくネガティブになりがちの銀行員のCarl(Jim Carrey)は,怪しげな自己啓発セミナーでなんにでもYesと答えるという誓いを立てさせられる.奔放Allison(Zooey Deschanel)とも出会い,すべてがうまく行くように見えたが,なんにでもYesと答えていることでAllisonの信用を失う.
Jim Carrey すきだなあ.Zooey Deschanelのバンドもうさんくさくてよかった.バンド名は「代理ミュンヒハウゼン症候群」.すごいセンス.セミナーの主催も怪しげでいい.
エンドロールで出てきた,体に直接ローラをつけてうつぶせになって坂を滑り降りるというのは,ちょっとやってみたいかも...安全なところで.
宇宙人の代表がやってきて,地球を人類から守るために人類を滅ぼそうとする,という60年SFにはありがちなプロットだが,1951年の映画のリメイクだというからびっくりだ.当時としてはかなり斬新だったんじゃないだろうか.この頃は冷戦を背景にしているのだろうけど,今だと環境汚染かな.ロボットのデザインがなんというかレトロで逆にかっこいい.
90年代版のアニメ版ジャイアントロボシリーズのサブタイトルはこれからとられているのだろう.
主役というか宇宙人をキアヌ・リーブスがやっている.こういう役,すごく似合うなあ...役者としてどうなのかという気もするが.
ギャンブル・アンソロジーシリーズの一つ.ゲーム篇.SFっぽいのや,ミステリー仕立てのものなど,さまざまなテイストのものが入り交じっていてなかなか面白かった.阿佐田哲也のマボロシがでてくる競馬ものの「遠くへ」がとくによい.
阿刀田高「ギャンブル狂夫人」、清水義範「赤と黒」、喜多嶋隆「イエロー・バードと呼ばせて」、星新一「四で割って」、草上仁「ウォーターレース」、佐藤正午「遠くへ」、竹本健治「チェス殺人事件」、白川道「アメリカン・ルーレット」、清水一行「餌食」
例によってUAで.ダニエル・クレイグの007は初めて見たのがだが,スピード感があってなかなかよかった.でも,アクションシーンが多すぎてちょっと退屈.UAの暗くて遠い画面だと誰が誰だか分からなかったりするというのもあるのだけど.
恋人を殺された007がMI6からも追われながら,敵を追いつめる,という話なのだけど,いくらなんでも人死に過ぎ.とくにボリビアで007がちょっかい出したせいで殺されちゃうイギリス大使館の女の子なんて完全に無駄死にだよな...かわいそう
サリン事件直後の95年夏に発刊された単行本を98年に文庫化したもの.「終わりなき日常」への順応という切り口でオウム事件を解読している.このことばはちょっとした流行語にもなったと思う.
あれから14年もたってしまったわけだが,今の若者は宮台の言うように,終わりなき日常へ順応しているんだろうか.そうなのだとしたら,彼らが50代になるころ,社会はどうなるんだろうか.
元アイドルにインタビューする連載をまとめたもの.単行本の文庫化なのだが,文庫化の過程で4人減っているらしい.ちょっと残念.インタビューの前に相当下調べしている様子.プロはかくありたい.
人選がおもしろくて,中村由真,大西結花は押さえてあるのに浅香唯ははずしてあるという...宍戸ルミが入っているのもすごい.衣装も交通費も自腹だったとか..おそるべし芸能界.
Zシリーズ第2作.といっても,このシリーズは続き物ではない.登場人物の名前は同じだし,基本設定の大枠(ZOKU対TAI)も同じなのだけど,いわばパラレルワールドになっているようだ.人物設定のディティールも違う.ヤッターマンシリーズのようなものか.話の内容も,ヤッターマンに近いかも.
主人公ロミ・品川は,セクハラ上司?を殴って転籍,遊園地の地下にある社内の秘密組織ZOKUDAMに配属される.そこには2台のロボットがあり,新入社員ケン・十河とともに乗員としての訓練をうけることに.一方TAIGONでは,永良野乃を操作員とするVRによる遠隔操作の怪獣型ロボットを開発していた.
こういうシリーズ構築は面白いかも.といっても,飽きられるのも速かろう.2年おきに1冊ぐらいずつならいいかも.
毒にも薬にもならないような悪戯を行う悪の組織(?)ZOKUと,それに対抗するTAIの対決を描く,一種のパロディ小説.ZOKUは 暴XX族のゾクから来ているようだ.となると,TAIはXX防衛隊のタイかな? ZOKUは専用ジェット機をもっている.TAIの本部は白い機関車でJRの線路を放浪している.
お話そのものも毒にも薬にもならず.Zシリーズ第1作らしい.
心理学の世界には半分都市伝説になってしまったような事例が語り継がれている.その事例がある分野のシンボル的事例になってしまっていると,後生の研究で虚偽であるということが分かった後も,語り継がれてしまう.本書は,そのような事例を幾つか解説している.著者自身が実験心理学者.
インドのオオカミ少女,有名なサブリミナル実験(ポップコーンの売り上げが..というやつ),母親が赤ちゃんを抱く際に左胸に抱くのは心音を聞かせるためだ,という説,プラナリアの「記憶物質」などなど.
心理学という学問の難しさを感じる.オオカミ少女とかサブリミナルとか,再現実験できないし...
日本独自短編集.久々の新刊なのだが,中身は古くて,一番新しい表題作「TAP」と「銀炎」が1995年.解説によると2002年以降,政治活動にかかわり,ほとんど著作が無いのだそうだ.なんとも残念.
古いから,というわけでもないだろうが,本書の短編はどれもいまひとつ,グレッグ本来の切れ味を欠く印象.SFではなくホラーに属する作品も多い.巻末の表によれば,SFマガジンに訳出されていて,まだ単行本には収録されていない短編が結構あるようなので,ぜひ出版してほしい.
「利己的遺伝子」で高名なリチャード・ドーキンスによるエッセイ集.あちこちに書かれたエッセイや書評,弔辞の類いをある程度分類して並べてあるだけなので,長さもまちまちだったりする.
宗教,特にユダヤ,キリスト,イスラムの一神教に対する論評が相当に辛辣.日本に暮らすわれわれには実感できないが,西欧での宗教の影響の大きさが伺える.
グールドの「フルハウス」に対する書評で,野球はマイナーなスポーツなんだからみんなが知っていると思って書くな,的なことが書かれていて笑った.たしかにグールドの野球好きはちょっとすごい.それはさておき,グールドとの学問上の対立がちょっと理解できたような気がする.他にも幾つかエッセイ集がでているようなので,そのうち読んでみよう.
作者は「終わりなき戦い」「終わりなき平和」の著者.本書は,上記二冊の間に刊行された,一風変わった,並列宇宙/タイムパトロールもの.
ヘミングウェイには,パリのリヨン駅で盗難にあったという原稿がある.これを贋作することで,一山当てられないかという計画を立てた,ジョンとその妻と,詐欺師キャッスル.のんきに話が進みかけたところに,タイムパトロールが登場してジョンを殺害.が,ジョンは消滅せず,並行した宇宙に滑り込む.最後はなんだかわからず...
ヘミングウェイのアメリカ人の間での位置づけがよくわかっていないのだけど,どうも相当にマッチョであり,シンボル的な存在だと言うことがなんとなくわかった.だからこそ贋作者がタイムパトロールに狙われたりする訳だが.ヘミングウェイ,ちょっとは読んでみよう.
Rubyの入門書なのだが,いきなりテスト駆動のフレームワークから入る点がちょっと変わっている.なにしろ,言語仕様にほとんど触れないうちに,require test/unitとかやっているのだ.
言語入門書としては,中途半端.これなら言語仕様は別の本に譲り,完全にRubyのテスト駆動の話だけにしたほうがよかったんじゃないだろうか.それでは紙面が持たないのかもしれないけど.翻訳は,別に間違っていないのだけど,いまいち読みにくい.