2011年5月27日金曜日

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 大森望 編 ISBN4150117764 ハヤカワSF文庫

時間モノ短編アンソロジー。やっぱり、テッド・チャンがよい。

  • 「商人と錬金術師の門」 テッド・チャン
    名手テッド・チャンのアラビアン・ナイト的な小品。20年前と現在を自由に行き来できる扉。しかし過去をかえることはできない。事実は変わらなくても癒されることがある、という。
  • 「限りなき夏」 クリストファー・プリースト
    未来から来た「凍結者」によって、時間のなかに固定されてしまった青年と恋人。
  • 「彼らの生涯の最愛の時」イアン・ワトスン & ロベルト・クアリア
    老婦人と恋いに落ち、そして失った青年が、マックドナルドをもちいて並行世界を移動、時間を遡上する。
  • 「去りにし日々の光」 ボブ・ショウ
    光が透過するのに非常に時間がかかる「スローガラス」もの。そういえば、笠原弘子に「スローガラスの輝き」というのがあるなあ。
  • 「時の鳥」ジョージ・アレック・エフィンジャー
    アレクサンドリアの図書館を見に過去に戻った青年が目にしたものは、妙に現代的な街だった。
  • 「世界の終わりを見に行ったとき」ロバート・シルヴァーバーグ
    大金をはたいて終末を見に行った人々のみたものはそれぞれ違っていた。
  • 「昨日は月曜日だった」 シオドア・スタージョン
    目が覚めると、そこはまだ準備中の「水曜日」だった。
  • 「旅人の憩い」 デイヴィッド・I・マッスン
    北と南で時間の流れが全く異なる世界で、北の最前線から解任された兵士が、南に戻り、また北に配属される。
  • 「いまひとたびの」 H・ビーム・パイパー
    記憶をもったまま、若い自分に巻き戻る「リプレイ」もの。
  • 「12:01PM」リチャード・A・ルポフ
    「ループ」もの。12時からの1時間を無限に繰り返す世界に一人だけ連続した意識をもったまま閉じ込められた男の孤独。
  • 「しばし天の祝福より遠ざかり・・・」 ソムトウ・スチャリトクル
    宇宙人により、1日単位のループに、全人類が巻き込まれ、不死の世界を生きるようになる。6時から8時の自由時間以外は、毎日完全に同じことを繰り返さなければならなくなった。しかし、その繰り返しは完全ではなかった。
  • 「夕方、はやく」 イアン・ワトスン
    原始状態ではじまり夕方には産業が発達する、というループを繰り返す世界。
  • 「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」F・M・バズビイ
    表題作。意識の連続性を保ちながら、自分の人生の時間軸の上をあちこちとびまわる男が、同じ境遇の女性に出会い、人生を改変していく。

    ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
    テッド・チャン クリストファー・プリースト リチャード・A・ルポフ ソムトウ・スチャリトクル F・M・バズビイ イアン・ワトスン ロベルト・クアリア ボブ・ショウ ジョージ・アレック・エフィンジャー ロバート・シルヴァーバーグ シオドア・スタージョン デイヴィッド・I・マッスン H・ビーム・パイパー
    早川書房
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  • 2011年5月24日火曜日

    オブジェクト指向プログラマが次に読む本 -Scalaで学ぶ関数脳入門

    オブジェクト指向プログラマが次に読む本 -Scalaで学ぶ関数脳入門 >株式会社テクノロジックアート ISBN4774144363 技術評論社

    Scalaの入門書、兼関数型プログラミング入門。トピックは手広く、パターンマッチ、アクター、パーサーコンビネータ、DSLと、Scalaで話題になる範囲を手広くカバー。

    しかし、なんかいまいちだな。。。Scalaの入門書としても、関数型プログラミングの入門書としても、各項目の突っ込みが浅い感じ。まあ、これ以上深く書くと、それぞれ各項目で1冊本が書けてしまうので、仕方がないのかも知れないが。

    この本を買っても、結局コップ本は必要になる。ならこの本は買わなくていいかな。。

    オブジェクト指向プログラマが次に読む本 -Scalaで学ぶ関数脳入門
    株式会社テクノロジックアート
    技術評論社
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    2011年5月22日日曜日

    魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

    魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge 森 博嗣 ISBN4062738945 講文庫談社

    Vシリーズ第5作。謎のジャーナリスト各務亜樹良(かがみあきら)登場。むかーし夭逝した漫画家を思い出すな、この名前。

    保呂草は各務亜樹良から、短剣「Angel Manuever」を関根朔太から盗みだすことを依頼される。小鳥遊練無は関根の娘で曲芸パイロットの杏奈の少林寺部の後輩で、その曲芸ショーに招待される。が、その曲芸ショーの最中に、各務亜樹良を前席に載せた後席のパイロットが、背後から射殺され、墜落する事件が発生する。さらに、その夜、チームのメンバがホテルで射殺される。

    謎解きはわかってみれば簡単。ということは、良質なトリックということだ。ひとつ結局わからないのは、なぜこんな面倒くさくて、高くつく殺し方をしなければならなかったのか、ということだ。とくに、各務亜樹良がたまたま前席にのることになったので、容疑が彼女にかかったけれど、それは計画時点では予期出来ていなかったはず。そしたら簡単にばれてしまったんじゃないだろうか。

    魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)
    森 博嗣
    講談社
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    2011年5月20日金曜日

    はじめてのvi&Vim (エッセンシャルソフトウェアガイドブック)

    はじめてのvi&Vim (エッセンシャルソフトウェアガイドブック) 小島 範幸, 北浦 訓行 ISBN477413841X 技術評論社

    もう10年以上前、DECのワークステーションを職場で購入した際に、セットアップに来たエンジニアが、viの入門書を見ながら不慣れな手つきで /etc/ のファイルをいじっているのを見て、大丈夫かコイツ、などと思ってしまったことを思い出す。そんなSEには必須のvi の入門書。 わたしはEmacs派なのでrootで設定作業をするとき以外、ほとんど使わないのだけど。

    1章で、まずターミナルの開き方から入っているのは衝撃的。たしかにいまどきLinuxでもターミナル開かなくても生きていけるもんな。。。 「はじめての」と付いているがたしかにそんな程度。複雑な設定が乗ってるわけでも何のに、なんで230ページもの厚さになっちゃってるのか、結構不思議だ。

    一つ一つのコマンドについて懇切丁寧に実例を挙げて解説していてわかりやすい。研究室に一冊あってもいいかも。

    はじめてのvi&Vim (エッセンシャルソフトウェアガイドブック)
    小島 範幸 北浦 訓行
    技術評論社
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    2011年5月19日木曜日

    なんで損する? 生命保険・医療保険

    なんで損する? 生命保険・医療保険 藤原 龍雄 ISBN4883203956 三五館

    チャート式っていう感じでとてもわかりやすい。保険の代理店をやっているのだけど、かならずしも入る必要は無い、と書いちゃってるのがすごい。 基本的に、保険屋は損をしないように設計しているので、得な保険はない、ということらしい。おすすめは共済の保険らしい。さらに貯金がある程度あれば医療保険に入る必要はない、とのこと。

    うーん。癌保険かなんかに入ろうかと思ってたんだけど、もういいような気がしてきた。

    夢・出逢い・魔性

    夢・出逢い・魔性 森 博嗣 ISBN4062738066 講談社文庫

    4人組の活躍するVシリーズ第4作。舞台は珍しく東京だ。紫子が、紅子と練無を巻き込んでクイズ番組の女子大生特集(!)に応募、保呂草を加えた4人で上京。テレビ局での番組リハーサル中に、プロデューサーが射殺される。プロデューサーは、過去に事故死した恋人の幽霊に悩まされていた。さらに練無が現場からアイドル歌手と一緒に失踪する。

    この話は、映像化したら映えそう。アニメ化するならS&MシリーズよりVシリーズのほうがいいかも。

    夢・出逢い・魔性 (講談社文庫)
    森 博嗣
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    2011年5月18日水曜日

    キンドルの衝撃

    キンドルの衝撃 石川 幸憲 ISBN4620319716 毎日新聞社

    著者は、60過ぎの在米ジャーナリスト。この種の本の多くが、出版業界への脅威と新たなビジネスチャンスとして読書用タブレットをとらえているのに対して、この本では凋落著しい新聞業界の生き残る道、救い主としてとらえているところが異なる。著者の関心は書籍ではなく新聞にあり、かなりの紙面が現在のアメリカの新聞業界の動向に割かれている。とはいえ、読書用タブレットの普及で新聞が持ち直すかというと、それはかなり希望的観測のような気がする。

    それはともかく、キンドル欲しくなってきた。買おうかな。。

    キンドルの衝撃
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    石川 幸憲
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    2011年5月15日日曜日

    ついていったら、こうなった―キャッチセールス潜入ルポ

    ついていったら、こうなった―キャッチセールス潜入ルポ 多田 文明 ISBN488392520X 彩図社

    街角で出会うキャッチセールスについていって、何が起こるかをレポートしたもの。 著者は「キャッチセールス評論家」を名乗る人物。2週間に一度は声をかけられる、という。 きっと声をかけやすい雰囲気があるんだろう。

    本当に食われてしまうところまではいかないで帰ってきているため、 読み物としてのインパクトは少なかったり。 あと、団体の名前が分かってるものは、書けばいいのにとも思う。統一教会とか、サイエントロジーとか、Galerie BRAVEとか。

    同じ著者に「クリックしたら、こうなった」という本もある模様。インターネット版だな。 こちらも読んでみたい。

    ついていったら、こうなった―キャッチセールス潜入ルポ
    多田 文明
    彩図社
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    2011年5月14日土曜日

    攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY

    攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY

    職場の近所でやってたので見てきた。攻殻機動隊ではあるが、 草薙が人形遣いとマージしていない、でも公安9課はやめて姿を消している、 そんな世界。 テロを計画中の亡命中の某国前大統領の親衛隊が次々に自殺を遂げる。

    わたしは見てないのでよく分かっていないのだけど、 攻殻機動隊の S.A.C. というテレビシリーズがあり、 その延長で作られた作品。私が見たのはそのさらに3D版。 CGのシーンは3Dばりばりで確かに面白い。

    山場を沢山作らなければならないという制約からだと思うのだけど、 ストーリーに一貫性がなく、不要と思われるシーンも。 たとえばサイトウの狙撃エピソードなんか要らないんじゃないか。 基本的に、原作のオイシいシーンをつぎはぎしてる感じなので、 映画版やイノセンスとかぶる部分もあったり。

    でてくるクルマが、日産LeafだったりFord GT400だったり ferrari 458 だったりと現行車なのが興ざめ。

    SSS はSolid State Society。なんのことかと思ったら 人間をトランジスタに例え、人間のネットワークで構成された コンピュータのようなもの、だった。

    しかし、Solid Stateという言葉をトランジスタや半導体と言う意味で使うのは どうなんだろう。この言葉にはもともと固体という意味しか無い。 回転部分を持つHDDに対して動作部分のないフラッシュメモリによるディスクを SSD(Solid State Disk)と呼ぶが、この言葉の日本語訳が「半導体ディスク」 なので、それに引きずられたんだろうなああ。英語圏ではどう受け入れられて いるんだろう?

    あと、「傀儡廻し」、原作や映画版の「人形遣い」と同じような位置づけ だけど、混同を避けるためにわざわざ別の言葉を使ってる。英語版では、 「人形使い」は「puppet master」と訳されているが、「傀儡廻し」は なんと訳すんだろう。と思ってちょっと調べてみたら「puppeteer」になってる みたいだな。なるほど。

    2011年5月11日水曜日

    「天下り」とは何か

    「天下り」とは何か 中野 雅至 ISBN4062880288 講談社現代新書

    著者は元労働省の課長補佐で、安部内閣の公務員制度改革にも携わった人物。天下りを一方的に批判するのではなく、メリットとデメリットについてバランスのとれた議論ができている。天下りは本質的には雇用流動性の問題で、公務員だけの問題ではないので、公務員制度だけいじってもどうにもならないことはわかるけど、結局どうしたらいいのかわからない。

    「天下り」とは何か (講談社現代新書)
    中野 雅至
    講談社
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    ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2

    ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 東 浩紀 ISBN4061498835 講談社現代新書

    ライトノベルと呼ばれる作品群に焦点を当て、その構造的な特徴を議論している。いわゆるデータベース消費、キャラクター消費は、もちろんライトノベルの大きな特徴なのだけど、それだけではなく寄ってたつ現実が従来の「自然的リアリズム」「アニメ/マンガ的リアリズム」のどちらでもない、「ゲーム的リアリズム」になっているのであると説く。「ゲーム的リアリズム」では、物語の外部に読み手や環境を含むメタな世界が仮定され、物語が交換可能な選択肢の一つとして相対化される。このような状況で何らかの意味のある物語を書くことは非常に難しく、実際ほとんどのラノベは意味なしになってるんじゃないかと言う気もするが、いくつかの意欲的な作品を例示して解説している。後半は、構造的にライトノベルと重複する「美少女ゲーム」の評論。「ひぐらし」とか「Air」とか、タイトルしか知らなかった作品が何となく分かった。

    第2部で評論されている桜坂洋の「All you need is kill」は傑作。スーパダッシュ文庫みたいな、書店での回転の速い文庫に入ってるのでなかなか書店で見かけないのが残念だ。

    All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
    桜坂 洋
    集英社
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    2011年5月10日火曜日

    ユダヤ警官同盟

    ユダヤ警官同盟 マイケル シェイボン ISBN4102036113, ISBN4102036121 新潮文庫

    イスラエル建国に失敗したユダヤ人がアラスカ州シトカに特別区を作り集まり住んでいる世界。特別区の廃止を2ヶ月後に控えたある日、安ホテルの一室でユダヤ人が射殺された。そのユダヤ人は救世主の候補ともいわれたチェスの天才児だった。離婚し、身を持ち崩した刑事がエスキモーとのハーフの同僚とともに事件を追う。

    ヒューゴー、ネビュラ、ローカスのトリプルクラウン。おもしろい、けどこれSFか?SFっぽい部分は、アラスカに特別区があるという設定だけ。これがSFなら、架空の設定がでてくる小説は全部SFになっちゃうぞ。うーん。

    ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)
    マイケル シェイボン
    新潮社
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    ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)
    マイケル シェイボン
    新潮社
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    2011年5月8日日曜日

    スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

    スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学 吉本 佳生 ISBN4478002290 ダイヤモンド社

    スタバや100均などの身近な店を例に挙げて、価格が決定する構造を述べている。 キャッチーなタイトルなので軽い本かと思ったら、確かに軽いけどちゃんとした内容だった。

    タイトルのグランデを買え、というのは、そのほうが、客だけでなく店のほうにもメリットがある、と言う話。よく考えればあたりまえなのだが、ゼロサムじゃないところがすてきだ。この本が出たときには多分グランデが最大サイズだったんだろうけど、いまならVenti がある!同じ理屈でいまはVentiが一番メリットがあるのだろうけど、さすがにVentiはなあ。。。

    スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
    吉本 佳生
    ダイヤモンド社
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    2011年5月6日金曜日

    ジェイクをさがして

    ジェイクをさがして チャイナ・ミエヴィル ISBN4150117624 ハヤカワ文庫SF

    短編集。SFではあるのだがあんまりサイエンスではない。ホラー風味。ほとんどの話がロンドンを舞台にしていて、なにかへんなことが起こり、解決しないまま尻切れで終わる。鏡の世界からの侵略を描く「鏡」はローカス賞を受賞している。妙な余韻をのこす作品ばかりで読後感があんまりよろしくない。

    <バス=ラグ>シリーズというスチームパンクの長編シリーズがあるらしい。機会があれば読んでみたい。それにしてもここのところ英国のSF作家が多くないか?米国作家があんまり元気がないような。

    ジェイクをさがして (ハヤカワ文庫SF)
    チャイナ ミエヴィル
    早川書房
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    2011年5月3日火曜日

    絶対損をしない!!賢い生命保険の選び方

    絶対損をしない!!賢い生命保険の選び方 成田青央 ISBN4901337718 総和社

    どうして、あんなに複雑なのかとおもってちょっと調べてみた。 でもぜんぜんわからんなあ。。。

    絶対損をしない!!賢い生命保険の選び方

    総和社
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    月は幽咽のデバイス

    森 博嗣 ISBN4062736985 講談社文庫

    Vシリーズ3弾。瀬在丸紅子が招かれた狼男が出ると噂の豪邸のパーティ、隣室の密室防音オーディオルームで女性が惨殺される。

    建物にトリックなんて、調べればすぐに分かってしまうと思うんだがな。

    タイトルの「月」は最後の最後にネタバレが。あんまりストーリーに関係ない。

    月は幽咽のデバイス (講談社文庫)
    森 博嗣
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