2013年9月8日日曜日

官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか

官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか 原 英史 ISBN4103251514 新潮社

民主党への政権交代前、自民党政権下で進んでいた 公務員制度改革がどのように進み、どのように失敗したかの 証言。著者は経産官僚で、自民党政権時に行革大臣補佐官を つとめた人物。

発行は2010年5月。3年経ったがその後も公務員改革は 絶望的に進んでない。前回はかなり熱心だった安倍政権だが 今回は目立った動きが無いのはなんでなんだ。 そんなことをやっているだけの余裕が無いのかもしれないし、 渡辺喜美がいないせいなのかもしれない。

制度全体の設計を変えずに天下りを取り締まるのはたしかに 無理がある。しかし全体の制度を変更するには、明治維新か 敗戦並みの出来事がないと無理なんだろうなあ。

善意の有能な人間がそれぞれの立場で全力を尽くした結果、 全体としてはまったくおかしな方向に行ってしまう現在の システムは明らかに間違ってるんだが。。

官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか
原 英史
新潮社
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