2011年11月11日金曜日

羅城門の怪―異界往来伝奇譚

羅城門の怪―異界往来伝奇譚 志村 有弘 ISBN404703360X 角川選書

羅城門に関わる怪奇譚や、それに題をとった文学作品に関する論考集。 芥川龍之介の作品はなぜか「城」でなくて「生」の羅生門なのね。

たしかに意外というかなんというか、羅城門は藤原道長がぶいぶいいわせていたころには すでに倒壊して存在しなかったのだそうだ。再建する財力がなかったということなのか。 wikipedia によると倒壊が980年。道長の生年が966年だから14の頃に倒壊ということか。

小学校の時に漫画日本の歴史で読んだ、 伴大納言の応天門放火事件の顛末が、この本で紹介されている 「宇治拾遺物語」の記述にかなり忠実だというのにちょっと驚いた。

羅城門の怪―異界往来伝奇譚 (角川選書)
志村 有弘
角川書店
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