プロバビリティ・ムーン
ISBN4150116881
ハヤカワ文庫SF
なにものかが敷設したスペーストンネルと呼ばれる,ワームホールネットワークを介して銀河へ進出した人類は,複数の知的生命体と出会っていた.いずれも人類と酷似しており,過去においてなにものかが,「種まき」を行ったことが伺われた.さらに,敵対的な異星人フォーラーと遭遇し交戦状態に入ったがかなり不利な状況.
一方人類に似た種族が住む「世界」では,「現実」を全人口が生理的に共有することによって,理想郷とも言える世界が築かれていた.その「世界」の衛星思われていたタスが,ワームホールと同様の材質で作られた人工物であることが確認された.
ストーリーは,タスを調査する部隊,地上で「現実」の起こるメカニズムを探る部隊,「世界」人の「非現実者」で密告者のエンリの3つの視点で書かれる. 短編集「ベガーズ・イン・スペイン」に掲載されたエンリの短編は,この話の一部. 「現実」を生理的に共有するというのは面白いアイディアだ. いずれにしろ,この話では,まったく秘密が解消されていないので, 続編も読まねば.
プロバビリティ・ムーン (ハヤカワ文庫 SF ク 13-1)
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ナンシー・クレス
早川書房
売り上げランキング: 32208
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3冊とも買って読んでしまった。
返信削除ちょっとずつ毛色が違って面白かった気がする。