インドの時代―豊かさと苦悩の幕開け
ISBN4101365717
新潮文庫
現代のインドを,ヒンドゥー・ナショナリズムを軸に解説.イスラムとの衝突は知っていたが,これほど面倒なことになっているとは思っていなかった.昨年のムンバイでのテロの背景を何となく納得した.最後の章では複数の宗教を同時に認める多一論で融合を図るべきであると論じているが,一度こじれてしまうと大変だろうなあ.
私は、1994年と2000年にインドに行ったことがある.かの国の曰く言いがたいパワーに圧倒されたものだ.その後の経済発達をみて,恐ろしいポテンシャルを感じてもいる.国内の宗教的分断と社会階層間の分断は,長期的に見ていろいろ恐ろしい問題を引き起こすだろうが,インドなら何とかなっちゃうのかも.なにしろ,もともと竪穴式住居みたいなスラムのすぐとなりに近代的ビルがあるような国だからな.
インドの時代―豊かさと苦悩の幕開け (新潮文庫)
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中島 岳志
新潮社 (2008-12-20)
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