情報に情報をぶつけて操作することを「スピン」と呼び、スピンを駆使して情報操作を行う人を 「スピンドクター」と呼ぶらしい。スキャンダルがリークしそうになった場合に、 先に赤旗にリークして記事を書かせると、一般紙は追いにくい、というのは面白い。 最終的なメッセージは、すべての情報は操作されている可能性があるので、そのつもりで見よう、 ということ。納得だ。
講談社
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とか見た映画とか
情報に情報をぶつけて操作することを「スピン」と呼び、スピンを駆使して情報操作を行う人を 「スピンドクター」と呼ぶらしい。スキャンダルがリークしそうになった場合に、 先に赤旗にリークして記事を書かせると、一般紙は追いにくい、というのは面白い。 最終的なメッセージは、すべての情報は操作されている可能性があるので、そのつもりで見よう、 ということ。納得だ。
あの「猿漫」の作者の一人による、漫画評論&漫画業界評論。 ブログのたけくまメモに書かれていることも 多いが、なかなか面白い。漫画業界の構造的な問題には、もう少し踏み込んで欲しいところ。 実際、どうなっちゃうんだろうなあ。。。
古代インドを舞台とした伝奇もの。主人公は美形にして怪力偉丈夫の王子アーモン。退屈して旅に出かけて 怪かしに出会う、という。 アーモンのキャラが意外にたっていないのは、役所が結局は狂言回しだからか。
例の「ロングテール」で一世を風靡した著者による本。 噂に違わず、非常に面白かった。
デジタル化可能なものはコピーにコストがかからないので、 作者の意図に関わらず、最終的には無料で流通することになる (つまり海賊版が出ることになる)。 であれば、むしろ積極的に無料で配布することによって別の方法でお金を稼げ、と説く。 たとえば、歌手であればコンサートツアーで稼ぐとか、本の著者であれば 講演で稼ぐとか。 間違ってはいないと思うけど、講演で稼げる本の著者はかなりすくないような。
実はこの本は、無料のiPhone アプリになっていて、そちらで読んだ。 アプリがフリーになっているのにはちゃんとわかりやすい理由がある。 後ろに、別の新刊書「シェア」の「抜粋」が掲載されているのだ。 これは、かなり買って読みたくなる。というわけでこのアプリそのものが、 「フリー」経済の一つのサンプルになっている、という。よくできてる。 あと、関係ないけどiPhoneでの読書が意外に何とかなることがわかったのも収穫。 ラッシュの社内でも読めるのは便利だ。目が痛いけど。
三軒茶屋の路地の奥深くにある、ビアバー香菜里屋の主工藤が、持ち込まれる小さな謎を解き明かす シリーズ4作目にして完結編。最後は、冬狐堂や蓮杖那智など各シリーズの主人公たちが出てくる。 999にハーロックやエメラルダスがでてくるみたいなもんか。
このシリーズ好きだったなあ。出てくる料理が実にうまそうで。作者が亡くなってしまって残念だ。 生きてさえいれば、シリーズ続編もありえただろうに。
Beautiful Code, Architecture, Security に続く Beautiful シリーズ。 テストをテーマにしたエッセイ集(?)。各項目の書き方がかなりばらばら。 概要ぬきで詳細に入っていて何が何だかわからない項もたくさん。
このシリーズおもしろいけど、体系だった知識の取得には向かない。 とくにテストに関してはちゃんとした教科書(あるのか知らないけど)を 読んでから、この本を読んだ方がいいかも。
ポアロものの短編集。ポアロが引退を考え、引退前に名前であるヘラクレス(エルキュール)の冒険にちなんだ12個の事件を選んで解決しようと志す。これが発表されたのは1947年。最終作カーテンが発表されたのは1975年なので、その後28年も活躍を続けることになるのだが。。
12話「ケルベロスの捕獲」の別バージョン(というか全く別の話だが)が見つかり、「秘密ノート」に載っていたのでこちらを読み直してみた。こっちに載っているバージョンのほうが派手で短編集の最後としてはいいんじゃないだろうか。
JSONPを使ってクロスサイトでWebサービスから情報を取り出して活用するサンプル集。まあ、たしかにjQueryは使ってるけど、基本的にJSONPのために使ってるだけ。こんなに「jQuery」を大きく表紙に書いておいてそりゃないんじゃないの、と思ったり思わなかったり。
山や海、さらにはなんかの競技をしながらアイロンをかけるという意味不明なスポーツ、エクストリーム・アイロニングの日本における第一人者による本。跳んだりはねたりはともかく、山に登って山頂でアイロンをかけると、禅のような無の境地に至る、っていう話は何かわかるような気がする。面白いのは普段からアイロンがけをしているひとでないと、あまり爽快感が得られないらしいということ。私じゃだめだ、ということか。エベレスト山頂でのアイロンがけを志しているらしいが、成功をお祈りしたい。よくわかんないけど。
JAX-RSを使ったRESTfulアプリケーションの実装について書かれている。 JAX-RSはアノテーションを多用した近代的なフレームワーク。なかなか使いやすそうだ。 簡単にXMLとJSONを切り替えたりできるのも便利そう。 クライアント側のライブラリは標準化されていないようだけど、こちらも 標準化されればかなり便利に使えそう。Apache CXFにも入っているようなので 使ってみよう。
本としてみると、読者に基本的な知識を要求するので万人向けではない。 けど、まあそれは仕方ないところだろう。ソースコードを第2部にまとめてあるので 読みやすい。こういう構造もありか。
又一のシリーズ、だが又一は最後にちょっとでてくるだけ。 時代的にはオリジナルの巷説百物語と並行。主人公は、又一の同輩、靄船の林蔵。舞台は 大阪で全編大阪弁だ。 「御行し奉る」に相当する決めぜりふは「これで終いの金比羅山やで」。 「桂男」「遺言幽霊 水乞幽霊」「鍛冶が嬶」「夜楽屋」「溝出」「豆狸」「野狐」の7つ。
いつもながら、グイグイと読まされてしまい、ちょっとだけ読もうと思ったら、 結局最後まで読んでしまった。さすがだ。
クリスティーの残した豊富な創作ノートを稀代のクリスティマニアが読み解く。クリスティの創作方法は、まったくシステマティックではないが、ノートが大きな役割を果たしている事がわかる。未発表短編が2編発掘され、掲載されているのもお得な感じ。それにしても、一度は全部読んだクリスティの大半をすでに忘れているのに驚く。もう一度読みなおしてみよう。
戦犯から首相にまで昇りつめた岸信介の評伝。1970年代に書かれたものを 安倍首相の誕生に合わせて文庫化したもの。 解説は猪瀬。安倍首相への言及が、実際には短命&ボロボロだった安倍政権と照らし合わせると ちょっと残念な感じ。
バットマン新シリーズの2作目。 ジョーカーが無差別な殺戮でゴッサムシティを恐怖に陥れる。 バットマンは、地方検事、ゴードンとともにジョーカーに立ち向かう。
Dark night なのかと思っていたら、Dark knightなのね。 いろんな意味で重すぎ。尺も長いし、詰め込みすぎだろ。 ジョーカーがあまりにもあまりで、見ていて疲れる。救いもない。 重要なキャラもあっさり死ぬしなあ。。 面白かったけど、2回見たいとは思わない。
アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイもの。旧ソ連の工作員として育てられ、幼いうちに米国に潜入、CIAに勤務するスパイが夫を殺され、両方の陣営から追われながら復讐する。
なんというか、プロットが荒唐無稽すぎてちょっとどうにも感情移入できない。
計算機を中心に脳を直結することで巨大な知性体と化した人類の一派「共同体」が、肉体を残して どこかにさってしまった後、別の一派は、2−5人のメンバーがフェロモンで共感することで 知性体を構成する「ポッド」というシステムをもつに至った。 主人公は宇宙船の操船のために設計された5人ポッドだが、なにものかの策略に よってその道を閉ざされ、共同体が残した巨大リング、アマゾン、ロッキー山中、コンゴを さまようことに。
長編なんだけど、短篇集のような趣。ガジェット盛りすぎの感あり。まあ、面白かったかな。
フリー(Creative Commons)のPDF版で読んだ。Visual Studioを使ってASP.netでNerd Dinnerなるサイトの構築、その過程を通じてASP.netの機能を紹介している。図版がめちゃめちゃ多くて分かりやすい。ASP.netよく出来ていて完成度が高いが、あまりにもモノリシックなので広がりがない印象。そのへん、Windowsそのものにも通じる気がする。企業文化というものか。
原題「Sorcerer's Apprentice」。 1000年前から続く魔法使い同士の戦い。入れ子人形に封じ込められた魔法使いが 解放されてしまい、物理オタク青年が戦いに巻き込まれる。 師匠である魔法使いはNicolas Cage。 ディズニーということで、 ファンタジアで有名なほうきを魔法で動かしていたら水浸し、 というのもちゃんとやってくれている。曲も同じ。
夢を観ている間は無防備になるので情報を盗み出すこともできるし、 逆に情報を植えつけることも可能、という設定。 妻を殺した容疑で子供のいるアメリカに戻れなくなっている主人公コブは、 その嫌疑をチャラにするという条件で、独占企業の後継者青年ロバートに 企業の解体というアイディアを植えつけることを請け負う。 オーストラリアからアメリカに向かう飛行機の中でロバートに接触、 3段階にわたって夢を下る。
いや、面白い。個人的には久々のヒット。エクストラクト、インセプション、 夢の中では1段下るごとに時間が50倍に、などなど、このアイディア を再利用して他の映画も作れそうだ。デカプリオもよかった。 渡辺謙もなかなか。ほとんどずっと死にかけてたけど。
Gシリーズの5弾。 建築会社研究所の実験施設内で、4人の射殺体が発見される。4人の歯は抜かれ、さらに 「λに歯はない」と書かれた紙が発見される。 発見された施設にはいくつか出入口はあるもののすべてセキュリティシステムで 監視されており、該当する時間に出入りした形跡はなかった。1箇所ある窓は、 すぐ外に別の建物があるため、事実上出入りは不可能だった。いわゆる密室。 1連の事件との関連が疑われるが。。。
これもトリックはまとも。どうやって連れ込んだのか、とか問題は残るけど。 でも、声を大にして言いたい。「ダジャレかよ!」と。
Gシリーズ第2弾。体の一部にθというギリシャ文字が書かれた自殺者が相次いで発見される。書くのに使われた口紅は同一のものであると鑑定され連続殺人の可能性が浮上、Φの事件との関連が疑われる。
これはまともなミステリだった。動機も、手段も正常だ。よかったよかった。
郵政民営化に代表される一連の民営化に意義を唱える。原書は、あの郵政選挙の直前に出されたと言うからたいしたものだ。今になってみると、あれはいったい何だったんだと思わずにはいられない。しかしあのまま放っておいてよかったとも思えないんだよな。。わからん。
三鷹の天文台には広報普及室なる部門があり、電話でいろいろ答えてくれるらしい。 この本は、そこで働く非常勤職員のエッセイ。 著者は、地震研を退職したあと普及室で働き、さまざまな質問に答えている。
うんちくやら、愚痴やらでなかなか面白い。それにしても、この仕事 定年後の非常勤職としては全く理想的なのではないだろうか。
Objective-C の入門書。C言語の知識を仮定しているが、基本的なところをカバーしていてなかなかの良書。
しかし、何度見ても奇言語だ。Cとsmalltalkという全然違うものを足して2で割ってない、という感じか。 20年前ちかく前にC++との戦いに敗れて消え去ったはずなのに、こうして一線級の言語として復活してくるとは、 世の中はわからないものだ。あまり世界にとって幸運なことだったとは思えないが。
「つり丸」という雑誌の連載記事の続編。あちこちでキャンプして軽く釣りして飲む、という。。 月一で無理矢理キャンプしてるので、結構ひどい目に遭っているような気がしないでもないが、 たのしそうだ。
サバが大量に釣れたのをその場で酢じめして食べる!というのが実においしそうだ。 うーん、うらやましい。
職場の本棚で発掘。そういえばこんなのあったなー、と。CSPベースの通信を行うCの並行拡張、という意味でGoに似ている。Goのgoroutineの代わりにプロセスという概念があり、プロセスに対して「トランザクション」と呼ばれるメッセージを送ることができる。
Goではチャンネルとgoroutineが独立していて、チャンネル自体を受け渡すことができるのに対して、Concurrent Cでは、プロセスがメッセージの受信箱と一体化しているので自由度が低い。このあたり、CSPというよりもActorっぽい。
原著は1989年。訳書が1992年。20年たって、ようやくこのコンセプトが生かせる環境になったかと思うと感慨深い。1992年ごろには、OmronのマルチCPUのワークステーションがあったような気もするが。。
矢野健太郎による啓蒙書。等身大の数学者のエピソードを通じて、数学への興味をかき立てる。 高校生の頃、この先生の参考書で勉強した気がする。この本も、本来の対象は高校生ぐらいかな。
解説は秋山仁。秋山先生の授業は駿台で受講した。 「君たちのやってる数学は本当の数学じゃない。大学の数学の射影のようなものだ。本当の数学がやりたかったら、大学に入って俺のところに来い!」とおっしゃっていた。残念ながら私には数学の才がなかったのでその道には進めなかったけど。
スペイン内戦に題を取ったハードボイルド短編集。スペイン内戦のことを全然知らなかったのだが、 解説によると実に混沌とした時期だったようだ。この作者はライフワーク的にスペインをテーマに書いているらしい。 なかなか面白かった。他のも読んでみよう、と思ったらまた、山のように書いてるなあ。。
Amazonで見ると、この本は一度大和書房から単行本で出版された後、講談社文庫から出て、さらにまた文春ネスコから単行本になってる。こういうことってあるんだなあ。
脳は、中年以降も鍛えれば活性化するという話なんだけど、恋愛しろとか、ポリフェノールがどうとか、みのもんたの番組の元ネタのような話ばかりで、ちょっと。
神経レベルのミクロな話と、記憶とか知能とかいうマクロな話を前提条件なしでごたまぜに語るからうさんくさいんだよな。
大学1年生の教科書。Pythonを教えると同時にコンピュータサイエンスの初歩、たとえばソートアルゴリズムのオーダだとか、ハッシュテーブルとか、さらにはオブジェクト指向とは、みたいなことまでを説明している。
言語とアルゴリズムの話をまぜて教えるのってどうなんだろう?とも思ったけど、配列とかハッシュテーブルみたいな概念を、言語と切り離して説明してもあまり意味はないのかも。こういうアプローチの方が正しいのかもしれない。教えるのは大変だろうけど。
でも、日本だとPythonはいまひとつメジャーでないので売れなさそう。いま、大学1年の授業で どの言語使ってるんだろう?Javaかな?JavaよりはPythonのほうが取っ付きがよさそうだけど。 同じコンセプトでRubyで書き直したら日本では売れるかも。
敵は海賊シリーズ7作目。 タイタンのクラゲ、メデューサの保護団体指導者モーチャイの目前で、 匋冥によってメデューサが全滅、モーチャイも匋冥に魅入られる。 その後、各所で海賊が次々と殺される事件が起こる。それは、 不可視の珠に操られるモーチャイのしわざだった。
いつもながらの神林節。魅力的な新キャラ、レジナは今後も出てくるんだろうか。
ところで、Google 日本語入力だと「匋冥」が変換できて便利。
全国の麺および麺っぽいモノを食べ歩いて優勝校を決める、というもの。 私は全都道府県をバイクで旅してるのだけど、随分いろいろおいしい麺を 食べ逃していたということがわかった。一方で食べたことがあるものも 随分ある。讃岐、山越の釜玉は、もう一度食べたいものだ。
解説は日経のwebで「食べ物日本新奇行」を連載し、B級グルメを仕掛けた野瀬泰伸。 なんと優勝した久留米のラーメンやの隣の高校出身だそうだ。うらやましい。
ところで、さりげなく山陰地方が完全にスルーされてるんですが、いいんでしょうか? 出雲ソバっていうのがあったような。。他には何もないから地方大会が成立 しなかったのかな。
なんというか、戦後の猥雑なエネルギーを感じる短編集。 どの話も一癖も二癖もある。 最後の「司祭館の殺人」には意味もなくルパン登場 。
英語で見たので例によってストーリーわからず。まあ、わかる必要もあまりないような。 TVシリーズは単発で依頼をうけて解決、というパターンらしいが、映画ということで 話が大きくなっている。スカッとさわやかなので、Predetorsよりはずっといい。
Harrison Ford 主演のミステリー。主人公は検事。同僚でもと愛人関係にあった女性同僚が 殺害され、捜査にあたるが、いつの間にか犯行を疑われることに。 熾烈な法廷劇の末に、取下げを勝ちとるが、真実は、、という話。
よく考えると一番怪しい人が真犯人なんだけど、そこに最後まで思い至らなかったあたり よく出来ているということか。
山田風太郎の短編集。忍法もの以外を読むのは初めてだ。 現代、といっても60年代かな。 日本の人口が増えすぎるので貞操帯を義務づける話なんかは、 アイディアといいその後の展開といい、いかにも筒井康隆が書きそうな話だ。 人口減ってどうするんだ、という今の時代に読むと何とも皮肉だが。
「黄色い下宿人」は、ホームズもののパロディ。若い日の夏目漱石が ホームズの鼻をあかすという。時代的にはぴったりらしい。しかし、 あの時代に一人で外国に長期滞在は本当に大変だっただろうなあ。
未知の惑星のジャングルに地球の兵士たちがパラシュートで落とされ、 プレデターに狩られる。ジャングルに適切な装備なしで落とすだけで 特に狩らなくても全滅してしまいそうだが。 飛行機で英語で見たのでよくわからなかっただけかも知れないけど、 弾薬の補充はどうしてたんだろう? 戦闘シーンでは、プレデターのデザインがショボイというか あまりにも子供だましなので緊迫感が台無し。 そして、なんの救いもなく終了。
こんな映画作って、誰がいったい得をすると言うのか。
居酒屋の主、工藤が、客の持ち込む謎を解く香菜里屋シリーズの3作目。 大した事件は起きないが、読後感がよい。食べ物の描写がやたらウマそうなのが特徴。 こんな店があったら、酒の飲めない私でも通っちゃいそう。
作者は、48歳の若さで今年の1月に亡くなっている。 蓮丈那智シリーズ、まだまだ書いて欲しかった。つくづく惜しい。
座談会、というか、老境の作家を訪ねたインタビューをそのまま起こしたような。著者は一応山田風太郎になっているが著作ではないような。かといって、聞き手の森まゆみの著作とするほどにはいじられていない。
おもに語られているのは明治モノなので、ほとんど読んでないわたしにはよくわからなかった。明治モノを読んでから再読したい。
文献を調査し、立ち会いのほとんどで剣をを使わず撲殺してるとか、二刀流を実際につかったことはほとんどない、という結論を導いている。なるほどなあ。 宮本武蔵の絵がかなり本格的なモノだったということを知らなかった。 あと二人の養子はお稚児さんだったのではないか、というのは意外。うーん。
テレビ雑誌 B.L.T. の連載をまとめたもの。そういえば、B.L.T.ってまだあるのかな? と思ったら、あるみたいだ。びっくり。 タイトルは、「好きになれるモノを漫然と待っていても向こうからは来てくれない。こちらから好きになるのだ!」というような 意味らしい。連載で長さが決まっているせいか、どの項目も今ひとつ食い足りないのが残念。
「マイブーム」がみうらじゅんの造語だというのは知っていたが、「ゆるキャラ」もそうだとは知らなかった。恐るべし。
あの、「怪しい探検隊」からはや4半世紀、椎名誠があらたなドレイを連れて帰ってきた! キャンプして、つりをして、食べて飲んでるだけなんだが、楽しそうだなあ。。。 私はお酒飲めないので、参加したら料理してるばっかりになりそうだけど、それもよさそう。
嵐山光三郎が同じ雑誌で、釣ってその場で開いて一夜干しにしちゃう、っていう企画をやってるらしい。 それもおいしそうだ。。。
すごく面白く、ためになる。是非みんな読むべき。 「問い」には、情報を求めるinterrogareと、論証するための「percontari」があり、 「答え」には、answerとreportがある、というのは、自覚的に使い分けないといけないな。
大河SF?第3巻。1巻はファンタジーモノかと思わせておいて遠い未来の巨大な星間宇宙船の中というメガゾーンみたいな話、2巻が現在を舞台にした未知ウィルスのアウトブレイクもの。3巻は2巻と1巻を繋ぐ、太陽系内スペオペ。いやはや、この先どこへ行くのやら。
舞台はアステロイドベルト!セレスに大規模な宇宙港が!敵は宇宙海賊!戦闘は白兵戦!って50年代スペオペそのままだが、それなりに現代風にアレンジされているので大丈夫。 1巻の主人公の先祖が主人公。2巻に出てきた人物の子孫や、人工知能(とそれに付随したなぞの知性体)も再登場。1巻のアウトブレイクを引き起こしたウィルスをばらまいた知性体も登場。読者サービスも満点だ。
それにしても、法律で致死性戦闘が禁じられているからコイルガンかかえて白兵戦、ってなんか、ミノフスキー粒子&南極条約があるからモビルスーツ、みたいだ。絵になるからいいけど。
Intel のx86 の仕様を、わかりやすく解説。いわゆる「漫画で読む」までは行っていないが かなり易しく、というか優しく書いてある。初学者には向いているかも。
半七捕物帖のなかから、当代随一のミステリ読みでもある北村薫と宮部みゆきが、傑作をセレクト。 半七捕物帖、初めて読んだのだけど。かなりおもしろい。ミステリとして成立しているのが意外。 2巻があるらしいのでそれも読んでみたい。
エッセイ集。C級と書いているが、いわゆるB級グルメの延長線上ではなく、 どれもかなりまともな食事だと思う。納豆に塩辛でご飯を山盛り食べる、とか。 美味しんぼにも出てきた卵黄の味噌漬けは、すごくおいしそうだ。 やっぱり一度やってみないといけないなあ。あと、サバのへしこ漬けも。
Python を使ったプログラムの挙動解析、ファジングテストの本。 Pythonでトロイの木馬を書いたりデバッガを書いたり。Pythonでこんなことできるのかー、と驚かされる。 スゴク面白いが、読者は相当限定されるだろうなあ。 こんな本をだすなんて、オライリー・ジャパンえらい。
個人的にはターゲット環境が Linux でなくてWindowsなのが残念。現在のウィルスのほとんどが Windowsをターゲットにしているので当然なんだろうけど。
原題は「Gray Hat Python」。Black hatにもWhite hatにもなりうる、ということか。 原題からだと本書のもつ危険性が伝わってくる。な
2歳半の女の子をかかえた妊娠中の元弁護士が、有名幼稚園の園長ひき逃げ事件の犯人を追う。主人公のプロフィールと著者のプロフィールがかなり重なる。
ミステリーとしてはかなり単純な部類に入るか。主人公一家や元同僚、友人など、なかなかいいキャラが揃っている。 本国ではシリーズになってるようだけど、残念ながら邦訳されているのはこの一編だけのようだ。