2013年6月8日土曜日

最終定理

最終定理 アーサー・C.・クラーク、 フレデリック・ポール ISBN4150118949 ハヤカワ文庫SF

数学に興味を持つスリランカの青年ランジットは、ささいなことから海賊との嫌疑をかけられ 2年間も投獄されるがその間にフェルマーの定理の別証明を発見する。 一方、銀河の中心では、地球の核開発を検知した知性体が、地球生命体の絶滅を決意し 配下種族を地球に向かわせていた。

「2001年」のクラーク90歳、「ゲイトウェイ」のポール88歳の合作という豪華な代物。 クラークに取っては遺作となった。 タイトルの最終定理の発見がストーリー的にはあんまり効いてこないとか、 異星人の造形がアレであるとか、展開がむちゃだったりとか、 現代のSFとしてみるとあちこち破綻してもいるのだけど、 二人の老SF者が信じ、愛した、人類への賛歌なのだと考えれば、それもまた、いいかなと。 最後のあたりは「幼年期の終わり」っぽかったり。

しかし、ゲイトウェイシリーズって絶版なのね。。電子書籍で出してくださいよ>>早川書房。 あれは今でも読む価値がある。

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