最終定理
ISBN4150118949
ハヤカワ文庫SF
数学に興味を持つスリランカの青年ランジットは、ささいなことから海賊との嫌疑をかけられ 2年間も投獄されるがその間にフェルマーの定理の別証明を発見する。 一方、銀河の中心では、地球の核開発を検知した知性体が、地球生命体の絶滅を決意し 配下種族を地球に向かわせていた。
「2001年」のクラーク90歳、「ゲイトウェイ」のポール88歳の合作という豪華な代物。 クラークに取っては遺作となった。 タイトルの最終定理の発見がストーリー的にはあんまり効いてこないとか、 異星人の造形がアレであるとか、展開がむちゃだったりとか、 現代のSFとしてみるとあちこち破綻してもいるのだけど、 二人の老SF者が信じ、愛した、人類への賛歌なのだと考えれば、それもまた、いいかなと。 最後のあたりは「幼年期の終わり」っぽかったり。
しかし、ゲイトウェイシリーズって絶版なのね。。電子書籍で出してくださいよ>>早川書房。 あれは今でも読む価値がある。
最終定理 (ハヤカワ文庫SF)
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