5年間書けて1年に1度書いたものをまとめた短編集。2016年-2020年。なんとも悠長な連載もあったものだ。ヤクルトスワローズファンの親子刑事が野球絡みの難事件を、「ホームランバー」にいついている広島ファンの女性に解決してもらう、という構造。「安楽椅子探偵モノ」というくくりになるのだろうか。
広島ファンの女性の名乗りは、いつもその時の広島の状況にかけているので、結局本名はでてきてない?はじめのころは絶好調な感じなのに、広島が不調になるとその女性も不調になるので気の毒。
とか見た映画とか
5年間書けて1年に1度書いたものをまとめた短編集。2016年-2020年。なんとも悠長な連載もあったものだ。ヤクルトスワローズファンの親子刑事が野球絡みの難事件を、「ホームランバー」にいついている広島ファンの女性に解決してもらう、という構造。「安楽椅子探偵モノ」というくくりになるのだろうか。
広島ファンの女性の名乗りは、いつもその時の広島の状況にかけているので、結局本名はでてきてない?はじめのころは絶好調な感じなのに、広島が不調になるとその女性も不調になるので気の毒。小学校3年のころに図書館で借りて読んだはず。こんなに長くて複雑な話を あの頃読めたとも思えないので一部だけ切り出したものだったんだろうなあ。
ルパンではなくリュパンと、高校生名探偵の戦い。ミステリーではなくて 冒険小説なのね。わりにいきあたりばったりに2転3転しているように見える。 ホームズがやられ役で出てくるんだけど、勝手にそんなことしていいのか。 「ルパン対ホームズ」以外にもホームズでてくるのは知らなかった。 タイトルに出てくる城が、あんまり大したことなくて拍子抜け。
トカゲ人間が闊歩するヴィクトリア朝っぽい時代を舞台にしたスチームパンク。3部作の1作め。 それっぽい人名がたくさん出てくる。 いまいちよくわからん。。続きをよめばスッキリ腑に落ちるんだろうか。
スペクターが偽装したパイロットによって原爆を搭載した爆撃機がまるごと盗まれる。
冒頭でマッサージ師にいきなりキスしたり、完全に現在の倫理観ではやばい。 水中でのアクアラングをつけての乱闘が画期的だったのかな。撮影は非常に大変そうだ。 女性の登場人物のメイクがみんな似てて、区別付かない。。
爆撃機の乗員の妹を追っていったら、たまたまその妹がスペクターの幹部に庇護されていた、 っていうのはそもそも一体どういうストーリーなんだ。破綻してるだろ。
ナノテクによって元素から直接何でも合成できるmatter compilerが普及している世界の、 中国沿岸部が舞台。若い子女の教育のためのインタラクティブな教本「プライマー」を 設計した技術者と、それをたまたま入手してしまった少女の物語。
ガジェットもりもりで楽しいのだけど、とにかく長い。 そして最後のオチはわたしには意味不明だった。 そういえばクリプトノミコンも似たような読後感だったなあ。 翻弄された挙げ句、とりのこされたような。
困りごとを妖怪のせいにして丸く収める百物語シリーズ。終わったかと思っていたら遠野を舞台に続編が出た。盛岡藩の筆頭家老の眼耳として遠野を監視している祥五郎が主役。旧知の乙蔵から仕入れた話を追求していくと妖怪がらみの巻き込まれる、という筋書き。仕掛け人の方は、「西」にも登場した柳次と、仕掛け作りの仲蔵。
歯黒べったり、磯撫、波山、鬼熊、恙虫、出世螺、の5篇。それぞれ、伝承の「譚」、乙蔵の語りの「咄」、公に明らかになったストーリーである「噺」、種明かしの「話」の4つで構成されている。
最後に、西巷説百物語に話がつながる。又市も登場。とりあえずハッピーエンド?でよかった。どんどん落ちぶれて行く乙蔵が最後どうやらしあわせにやっているらしい、というのが何より。
2作目。ボンドの色男っぷり炸裂。
スペクターは、トルコのロシア大使館の暗号機を餌にボンドを誘き寄せ、ロシア美女スパイとのスキャンダルを仕立てて、ボンドに復讐しようと企む。 ハニートラップとして活用するはずだったのに、ロシアスパイがボンドに惚れてしまって、というコテコテなお話。イスタンブールやオリエントエクスプレスが美しい。
しかし、ほんと誰にでも手を出すな。今同じものを作ったら流石に色々怒られると思う。しかし、最近の殺伐とした007もなあ。。
スペクター、コロコロ高級幹部が粛清されてるので、長持ちしなさそう。
1962年の007シリーズの映画1作め。小説としては6作目らしい。ショーン・コネリーが若い。しかしWikipediaによる小説と映画のストーリーはびっくりするほど違うな。人名ぐらい?
月ロケットへの妨害電波の発生源を探っていたエージェントが消息を絶つ。ボンドは、調査のためにジャマイカに赴く。ボーキサイト鉱山の島クラブ・キーで放射性物質が扱われることを知ったボンドは島に潜入。そこで出会ったボンドガール、ハニー・ライダーとともに、島を統括するDr. Noに拉致される。Dr. Noは原子炉を持っていた。
抜け出したボンドは原子炉を暴走させ、混乱に乗じてDr. Noを倒す。ハニー・ライダーとボートで漂流してイチャイチャして終了。
けっきょく原子炉と妨害電波の関係がわからない。原子炉がないと動かないほど電気食いなのか?途中の除染の様子を見るに、シャレにならない被爆をしているんじゃないかと思うのだが大丈夫なのか。あと暴走した原子炉はどうなったんだろう。。
冒頭で、ベレッタをワルサーPPKに持ちかえるシーンがある。もともとはベレッタ使いだったのか。ショーン・コネリーはチャーミング。流石である。
ゴジラ映画の脇役怪獣ラドンの初出。この映画では堂々主役をはっている。56年作品。ゴジラの第一作が54年なので2年後。55年の「ゴジラの逆襲」もモノクロなのに、こちらはカラーである。
阿蘇近縁の鉱山で出水。何者かに切られた遺体が回収される。古代トンボの幼虫メガヌロンだった。そのころ超音速の未確認飛行物体がアジア各地で観測される。振動で羽化し、メガヌロンを捕食して成長したラドンだった。2頭のラドンは福岡や佐世保を荒らす。
自衛隊の攻撃ではびくともしないラドンだったが、阿蘇の噴火に巻き込まれて終了。
特にストーリー的に重いテーマなどはなく、ただただ、怪獣特撮を見せる作品になっている。牧歌的ではある。
マトリックスシリーズ 3作目。リローデッドの直後から始まる。マトリックスの中での戦いは控えめで、ザイオンでのセンチネルとの戦いがフィーチャーされる。なんというかそれはマトリックスに期待していないというか。ストーリーも分かりに悪く、最終的にスミスが負けた理由が全然わからなかった。Wikipediaによれば、取り込まれたneoが削除命令を受け入れたからだ、ということらしいがそれを示唆する演出があっただろうか?わけわからん。。最後のスミスとの戦いは完全にドラゴンボールの世界。
たしかに2,3作目は全く面白くなかった。そもそも1作めのマトリックスは面白かったんだろうか。映像表現は非常に斬新だったけど、それだけでは1作どまりなんだよな。ジュラシックパークも一作目は感動すらしたけど、そのあとは焼き直しににしか見えないし。むずかしいものだ。
2000年代末から2015年にかけて米国を席巻した、指先からの微量な血液でさまざまな検査を行うと標榜したセラノス社の興亡。エリザベス・ホームズというラノベにでも出てきそうな若い女性経営者がシリコンバレーで多数の後ろ盾を得てのし上がるが、技術的な問題の隠蔽と、ずさんなマネージメントで破綻する。どう見てもソシオパスでおそろしいが、きっと対面したら説得されちゃうんだろうな。エリザベスが心酔し黒いタートルネックまで真似てたジョブズも高圧的なソシオパスなんだろうけど、なにが二人を分けたのか。しかし、アメリカの弁護士恐ろしすぎるな。尾行したり脅したり。。
1977年作品。原作漫画のクレジットが梶原一騎と影丸譲也になってる。つのだじろうはどうした。
千葉真一はさすが。悪役の石橋 雅史もちゃんと空手っぽい。と思ったら極真七段?まあ名誉段位なのだろうけどそれにしても。
漫画の映画化というよりは、よくあるカンフー映画の焼き直しといったかんじ。プロレスで八百長破りをするあたりが、空手バカ一代っぽいところか。最後の鏡の間のシーンなんかは、まんま「燃えよドラゴン」で、ちょっとまずいんじゃないかという。 カンフー映画につきものの、負ける→修行→勝つではなく、勝つ→勝つ→勝つになってるのもすごい。そのせいで面白くないわけだが。
しかし冒頭の道場破りのシーンは、どう考えても大山倍達が悪いだろう。単身とはいえ殴り込みだからな。武器を持ち出されなかっただけありがたいと思うべき。冒頭で負けた空手師範がラスボスとしてでてくるのだけど、これも作劇的にはおかしいというか。なぜ卑怯の限りをつくしても一度負けた相手と、また正面からやるのか。普通飛び遠具とか使うだろう。
Wikipediaによれば最後のシーンの型は三戦だそうだが、三戦ではないような。。転掌でもないし、なんだ?
シリーズ2作目。リザレクションが公開されるというので。じつはリザレクションは1作めの続きなので見る必要はなかったようだ。
1作めは1999年にアメリカで見た。全く期待しないで、モールでの暇つぶしに見たにもかかわらずとても面白かったので印象に残っている。その後のDVD普及期にタイミングよくリリースされたせいか、爆発的にDVDが売れていたものだ。今見るとCGはしょぼいが、色々画期的。実際にトレーニングを受けていなくても、特撮を使えばそれなりにカンフーシーンが撮れてしまうというのが、衝撃的だったような気もする。
リローデッド、リボリューションはたしかほとんど同時に公開されたはず。はなしは、1作めの直後、ザイオンへの攻撃を阻止するために戦う。
エージェント・スミスの無限増殖が印象的。CGと特撮を併用したアクションはすばらしいのだけど、今となっては、CGでならなんでもできるのは当たり前なので、映像だけで押すのは難しいという印象。むずかしいね。
ネオが完全無敵モードなのでなんとも。その割に瞬間移動はできないのがよくわからん。
文庫本にして上下それぞれ600ページオーバの大作。最近のSFは長すぎてしんどいんだけど、なんでこんなに長くなっちゃうのか。
月になにか(マイクロブラックホール的なもの)がぶつかって7つに砕け、さらにその破片同士が衝突して発生した大量のデブリが地上に降り注ぐ「ハードレイン」が発生することが予想された。人類は、衛星軌道上に設置されたラボをコアに、「ハードレイン」のつづく5000年間を耐え忍ぶための施設を構築する。
第一部がハードレインまで、第二部がハードレイン発生後の衛星軌道上での葛藤、第三部は一気飛んで5000年後、ハードレイン収束後に再度地球に降り立つ人類を描く。
ガジェットと政治状態の記述に異常な量のページ数が費やされていて、ちょっときつい。面白いしよくかんがえられているのだけど。7人のイヴというタイトルは、最初に7つに割れた月のことなのかとおもったのだけど、第二部末で政争の結果生き延びた生殖可能な7人の女性のことだと明らかになる。第三部では、7人の女性のそれぞれの系列が遺伝的な特徴を保ったまま生き延びていて、なんというか、業の深さを感じさせて、つらい。
地中のシェルターで生き延びていたディガーはともかく、原潜で海底にいたピンガーが5000年生き延びていたというのはどうなんだ。いくらなんでもなあ。
TVシリーズ的にはマジンガーZの世界線はグレンダイザーのほうにいってるのだけど、グレンダイザーが出てこない世界線。光子力エネルギーの実用化が進み、兜コウジは科学者になっている。量産型マジンガーが大量に配備されている。
富士山の光子力プラントで巨大なマジンガーと一人の少女が発掘される。ドクターヘルが大量の機械獣を擁してテキサスのプラントを強襲、グレートマジンガーを拉致、ついで富士山のプラントも襲撃される。グレートマジンガーを起動キーにマジンガーインフィニティを起動したドクターヘルに対して、兜コウジがマジンガーZで出撃する。
なんでマジンガーZが異常につよいのか、いまいち説明されていないような。量産型と比べると1000倍ぐらい強そう。最後は元気玉で勝利。
全体的に原作への強いリスペクトを感じるが、これ誰向けに作ってるの?という気もする。人物設定を一通り知ってないと楽しめないのではないか。CGでヌルヌル動く戦闘シーンは爽快ですばらしい。
装甲の継ぎ目が見えるデザインはなあ。。ガンプラにありがちな情報量の増やし方だけど、マジンガーZにこれは違うと思う。上腕とか下腕とかの単位で継ぎ目なしの一体鋳造で作っていてほしかった。
エンディングは吉川晃司。なぜだ。
総じて言って、この手のリバイバルモノの中ではかなりうまくできていたと思う。相当お金もかかったはずだが、Wikipediaによると配給収入3.1億。。くるしい。
Netflix作成のアニメ。すごく良くできているし、ものすごくお金もかかっていそう。 突然現れたラドンを皮切りにさまざまな怪獣が世界中に出現。ゴジラが東京に上陸。ジェットジャガーを擁する町工場と 天才女性科学者が立ち上がる。
ジェットジャガー大活躍。エヴァのJAといい、なぜこのへんな顔のロボットに人気があるのか。わけもわからず、巨大化するあたり原設定?に忠実。情報量が多すぎて13話では消費しきれていない感じ。
最後の引きは続編を示唆しているとしか考えられないが企画進んでるんだろうか。骨を持ち出した理由がわかった。この辺は釈由美子のメカゴジラ機龍の設定を持ってきてるのか。続編あるなら楽しみだ。。
モゲラが出るやつ。冒頭のお祭りの様子がとてもきれい。ゴジラの芹沢博士の平田昭彦が、裏切り者としてでてくる。すごく多作なのだな。ストーリーは平板だが、あさりよしとおやしあわせのかたちなどに大きな影響を与えているのはなんでなんだろう。
しかしモゲラのデザインは絶望的だな。一体なぜこんな。。これをスペースゴジラでリバイバルさせているわけだけど、あっちの方はもっとわけわからない。リバイバルで喜ぶ層が当時そんなにいたとも思えないけどなあ。。
ミステロイドの宇宙服?はアカレンジャーそっくり。マントの襟も含めて。
カールビンソンに出てきたマーカライト・ファープのオリジナルを初めて見た。。直径200メートルとか言ってる。むちゃくちゃでかいな。 結局なんで女性を集めていたんだろう。。
物語シリーズ」モンスターシーズンの3冊め。暦の大学生時代。
よつぎバディ:大学でドイツ語を担当する女性准教授から我が子への虐待を打ち明けられ、様子を見に行った暦は檻に閉じ込められ、後ろから背中をナイフで刺された人形を発見する。斧乃木余接の力を借りて失踪した准教授を探す。なんとも業の深いはなし。最後に羽川がでてきてうれしい。
よつぎシャドウ:家から追い出されかけている撫子が、臥煙さんの仕事として連続自殺未遂が起きている部屋の謎を追う。
今作から余接の衣装が「背中のあいたマキシ丈のワンピース」になっている。全くわからなくてググってしまった。足首まである丈のことをマキシ丈というらしい。
相変わらず読みやすい。夜中に読み始めて止まらなくて困った。
ジャレド・ダイアモンドの「銃・鉄・病原菌」は、文明の繁栄はその土地で得られる自然資源に大きく左右される、という主張だったが、本書はそれとは逆に、長期的な繁栄には収奪的な政治制度ではなく包括的な政治制度が必要であると、多彩な例をあげて説く。 中国の収奪的な政治制度下での繁栄は長期的には持続可能ではない、ということになるが、さて今後どうなるのか。。 日本の官僚組織による企業の支配も結構収奪的になってきているけど、これもかなり不安である。
程心という女性が主人公。冷凍状態で使者を三体文明に送りつける階梯計画を発案。重量の制約で、脳だけ送りつけるというグロテスクな話になる。その後、2つの文明の座標を公開するデススイッチを握る執剣者になる。
地球文明の終わりからビッグクランチまで、えらいことに。。最後の智子が日本刀背負ってるのがなんとも。。しかし最後天命とくっつかないっていいうのはどうなのよ。
大変おもしろかった。満足。やはり印象的なのは、地球文明の右往左往っぷり。なんともリアルだ。。人類はおろかだ。